RedHat 主催 Ansibleもくもく会 2018/05/30(水)


最近は Ansible 熱に打たれ、各所の勉強会へ参加しています。
今回は、Redhat 社員主催の Ansible もくもく会 に参加してきました。

勉強会の趣旨と想定外のこと(障害発生!?)

もくもく会とは言いつつも、ハンズオンぐらいの位置づけで、準備して頂いた資材を使って Ansible を勉強しましょう、というものでした。
会の趣旨をCompassより引用しますが、以下の通りとなります。

Ansible 及び Ansible Towerに関してもくもく勉強をしていく場になります。今回はGitHubに公開もされている、Ansible Tower含むハンズオンコンテンツ(英語)を活用しながらもくもくしてみましょう!

提供コンテンツ

  • Lightbulb ハンズオンコンテンツ
  • Ansible Tower利用ガイド
  • AWSのリソースを無償提供いたします

当日は以下のタイムスケジュールとなっていましたが、
事件(?)は20時に起こりました。

■ タイムスケジュール

  • 19:00 - 19:05 : 会場と環境の説明
  • 19:05 - 21:00 : もくもく
  • 21:00 - 21:30 : 成果共有

勉強会は中断となってしまいましたが、サーバダウンにより会場が荒れるようなことはありませんでした。
やり切れなかった人もいたとは思いますが、障害発生後の神対応もあり、むしろ余りあるフォローだったのではないかなと思います。

障害(?)発生からのこと

急な事態に(Ansibleの守護神こと)齊藤 秀喜さんと、(Ansible エバンジェリストの)平田 千浩さんの Ansible のプレゼンがありました。
これ観れるだけでも来ただけの事はありますね。

齊藤さんからは Ansible の処理や、また各バージョンの特徴に関するお話を伺いました。
細かいバージョンの特徴については、どこかで使えそうな気がします。

  • Ansible は開発スピードが速い(ほぼ2週間ごとにマイナーリリースしてる)
  • Ansible 2.5.3 は大規模なインベントリを扱うときの処理を改善している(500台以上の管理にはオススメ)
  • メモリ制約が厳しい環境では Ansible 2.4.4 を使うといいよ。
  • Ansible の playbook 処理は以下の図みたいに処理するよ(本物の図はもっとわかりやすかったかも)
[ansible.cfg, inventory, playbook, varsfile]
                      ^
                      |
[plugins] <-  [ansible-playbook] -> [modules]
                    ^  |
   JSONで結果が戻る > |  | < ssh(python) / WinRM(powershell) / API で実行
                    |  v
                [target host]

平田さんからは Ansible Tower のお話を伺いました。
色々な興味深いメリットがあったので、メモ書きします。

  • Ansible Tower を使いたい人には以下の選択肢があるよ。
    • 実案件で導入する用のライセンス契約 URL
    • 試用ライセンス(10ノードまで制限付き(LDAP/AD機能等)で使用可能) URL
    • 安定性は保証できないけど、アップストリーム(OSS unstable)版の AWX があるよ。
  • Ansible Tower は playbook の実行順序をジョブ化(A→B→Cの順に実行等)して管理できる。
  • Ansible Tower は git 連携している。
    ジョブが実行する git 連携プロジェクトは、その時点のブランチのハッシュを保持する。
    その為、あとでジョブの成否とソースコード(プレイブック)の関連を調査しやすくなる。
  • インベントリ情報は、対応するミドルウェアから連携を受ける事ができる(VMware のインベントリ登録情報等)
    但し、試用版ではインベントリ情報が10ノードを超える可能性があるため注意
  • ワークフロー(ジョブの遷移設定)テンプレートは人に渡す事ができる。
    この時、機能を絞って渡す事が可能(開発部→運用部への引き渡しに使えそう)

Ansible Tower を試してみたい人には敷居が低いように思えます。

また、希望者に対しては勉強会で使用した同等のサーバが2日間にわたり提供されるなど、
勉強会後のフォローもありました。ありがとうございます!!

おわりに

LT枠/ブログ枠の方は景品を頂けるということで、こちらの水筒を頂きました。
ありがとうございます、さっそく使わせてもらってますm(_ _)m

会が終わってみれば、翌日以降も環境を使わせて貰えた上に、
中々お話を伺えない方々からのプレゼンもあり、非常に幸運だったのでは、という勉強会(もくもく会)でした。

また、公式的には懇親会はないよと言いつつも、どこからともなく「Ansible飯」なる単語が飛び込んできたので、ホイホイ付いていっちゃいました。
Pythonの文字回りのお話や、Ansible のバージョンごとの動作とかどうなってんだっけ、という面白いお話を伺えました。

ご飯を食べながら少し話にも出たのですが、
Ansible Night in Tokyo 2018.04 が盛況だったとのことで、次回は私も参加したいと思いました。

内容に誤りがあれば、コメント欄でご指摘いただけると助かります。

参考リンク

追記

  1. 2018-06-05: タイトルの日付を誤っていたため修正
  2. 2018-06-10: 主催者がまとめた当日のQA等のリンクを「参考リンク」に追加