AD LDS インスタンスを Windows から削除する


概要

Active Directory Lightweight Directory Service (AD LDS) の再構築の際や Windows Server から AD LDS の役割を削除する際の準備として、当該のマシンから AD LDS インスタンスを削除する必要がある。AD LDS は以下の2つの方法で削除することができる。

  • Windows の設定から実行 : GUIでサクッと消したい場合。
  • PowerShell コマンドレットで実行 : CLI派、自動化したい、管理者権限が必要などの場合。

Windows の設定で AD LDS インスタンスを削除する

Windows メニューから [設定] > [アプリ] > [アプリと機能] から目的のインスタンスを選択し、[アンインストール]をクリック。

PowerShellで AD LDS インスタンスを削除する

ADAMuninstall コマンドを使用して削除

PowerShell
ADAMuninstall /i:instancename

利用可能なオプションは以下の通り

option 説明
/i:instancename 指定した名前の AD LDS インスタンスを削除する
/answer:filepath 認証情報を記述したファイルを指定
/q QUIET モードで実行
/force アンインストール中の警告を無視する

実行例

Corp.local ドメインの Windows マシンから SampleInstance という名前のAD LDSを削除する場合はこんな感じ。PowerShell で以下を実行する。実行後に認証情報を効かれるので、適宜入力する。

PowerShell
ADAMuninstall /i:SampleInstance

認証情報が事前にファイルに保存されてたりする場合には /answer オプションを使ってファイルから読ませる。認証に使うユーザー( AdminUser )とそのパスワード( P@ssword )を記述したファイル Auth.txt

Auth.txt
Administrator=CORP\AdminUser
AdministratorPassword=P@ssword

これが C:\hoge ディレクトリにある場合、実行するコマンドは以下のようになる。

PowerShell
ADAMuninstall /i:SampleInstance /answer:C:\hoge\Auth.txt

実行結果

画像のようなダイアログが表示されれば削除は完了。

お疲れさまでした!