僕のMacのキーバインド設定(i,j,k,l)を披露させてください!


はじめに

ついにMacを買った大学生の皆さん。おめでとうございます。かっこいいです。可愛いです。ただ、あと一歩です。大学でMacを使っている人をよく見かけます。しかし、彼らがプログラミングをしているときに、レポートを書いているときに、いちいち矢印キーをポチポチしているのを見ると、「惜しい!」と思います。矢印キーに手を伸ばさない人が本当にかっこいい、可愛い人だと思います。そこで、今回はMacを買った人向けに快適でかっこいい可愛いキーバインド設定を紹介したいと思います。有名なKarabiner-Elementsを使います。設定としては、「英数」+「i, j, k, l」で「↑,←, ↓, →」、「英数」+「d」でdelete、「かな」キーのみで英数・かな入力を切り替え、ができるようにします。

環境

MacBook Pro 2017, MacOS v11.2.3
Karabiner-Elements v13.5.0

構築手順

Karabiner-Elements のインストール

Karabiner-Elementsはhttps://karabiner-elements.pqrs.orgからインストールしてください。

Commandキー + i, j, k, l で ↑,←, ↓, →

最初なのでスクショも載せます。
もうすでに4つ「Enabled rules」が表示されていますが皆さんはこれからです。何も表示されてなくても大丈夫です。

Karabiner-Elementsを開いて「Complex modifications」タブの左下の「Add rule」をクリック。
「Import more rules from the internet (open a web browser)」をクリックするとブラウザが開きます。
検索欄に「i/j/k/l」と入力すると検索結果に表示される「Change Modifier key + i/j/k/l to arrow keys」をインポート

Karabiner-Elementsに戻ってもう一度「Complex modifications」タブの左下の「Add rule」をクリック
「Change Modifier key + i/j/k/l to arrow keys」欄の「Change Command + i/j/k/l to Arrows」の「Enable」をクリック

これでカーソル移動は「Command + i/j/k/l」でできるようになりました。

左Commandキー + d でdeleteキー

今度は、まずJSONファイルで書かれたバインド設定を見てみましょう。これは私がイチから自分で書いたわけではなく、ネットから引っ張ってきたものをカスタマイズ(ほぼ削っていっただけだが...)したものです。

{
"title": "left_command + d(delete)",
"rules": [
    {
        "description": "left_command + d(delete)",
        "manipulators": [
            {
                "type": "basic",
                "from": {
                    "key_code": "d",
                    "modifiers": {
                        "mandatory": [
                            "left_command"
                        ],
                        "optional": [
                            "any"
                        ]
                    }
                },
                "to": [
                    {
                        "key_code": "delete_or_backspace"
                    }
                ]
            }
        ]
    }
]
}

いま書き方のルールを覚える必要はありません。これをコピーしてエディタに貼り付け、「left_cmd_and_d_to_delete.json」という名前で保存してください。保存する場所は「/Users/ユーザ名/.config/karabiner/assets/complex_modifications」です。
.configファイルが見つからないときはこれを参考に。https://pc-karuma.net/mac-finder-show-all-files/
Karabiner-Elementsに戻って、先程と同じようにもう一度「Complex modifications」タブの左下の「Add rule」をクリック。
「left_command + d (delete)」欄の「left_command + d (delete)」の「Enable」をクリック。
これでleft_command + dキーでdeleteキーを押したときと同じになります。

かなキーだけで「英数⇔かな」の切り替え

本記事では最終的に英数キーがトリガーの役目を果たすので英数キーの「英数入力に切り替える」という役割をどこかに移行しなければなりません。そこで、かな入力のときに「かなキー」を押すと英数入力に、英数入力のときに「かなキー」を押すとかな入力になるように設定します。
Karabiner-Elementsを開いて「Complex modifications」タブの左下の「Add rule」をクリック。
「Import more rules from the internet (open a web browser)」をクリックするとブラウザが開きます。
検索欄に「For Japanese」と入力すると検索結果に表示される「For Jananese (日本語環境向けの設定) (rev 6)」をインポート
Karabiner-Elementsに戻ってもう一度「Complex modifications」タブの左下の「Add rule」をクリック
「For Jananese (日本語環境向けの設定) (rev 6)」欄の「英数・かなキーをtoggle方式にする」のみ「Enable」をクリック。
これでかな入力のときに「かなキー」を押すと英数入力に、英数入力のときに「かなキー」を押すとかな入力になるように設定できました。

英数キー を 左Commandキーにする

以下のJSONファイルを先ほどと同じ場所に保存してください。このファイルは以下のサイトを引用いたしました。
https://gist.github.com/ktakayama/6bb0d37f90ad46117c00fc64b6621a16

{
  "title": "英数キーをコマンドキーにする",
  "rules": [
    {
      "description": "英数キーを単体で押したときに、コマンドキーを送信する。",
      "manipulators": [
        {
          "type": "basic",
          "from": {
            "key_code": "japanese_eisuu",
            "modifiers": {
              "optional": [
                "any"
              ]
            }
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "left_command"
            }
          ],
          "to_if_alone": [
            {
              "key_code": "japanese_eisuu"
            }
          ]
        }
      ]
    }
  ]
}

Karabiner-Elementsを開いて「Complex modifications」タブの左下の「Add rule」をクリック。
「英数キーをコマンドキーにする」欄の「英数キーを単体で押したときに、コマンドーキーを送信する。」の「Enable」をクリック。
これで英数キーを押すとコマンドーキーを押したことになります。

順番

最後に「Complex modifications」タブで以下の「Up」、「Down」ボタンを使って4つの「Enabled rulesが」以下のスクショのような順番になるようにしてください。

これで設定は完了です。

まとめ

本設定を完了すると以下のことが可能になります。

  • 「英数」+「i, j, k, l」で「↑,←, ↓, →」とカーソル移動
  • 「英数」+ 「d」で delete
  • 「かな」キーのみで、英数、かな入力を切り替え

なるべくJSONファイルを直接編集する必要がないようにしました。
今回は、もともとあるバインドを組み合わせることで、好みの設定を完成させましたが、レベルアップのために、自分オリジナルの設定をJSONで書いてみると良いと思います。それでは皆さん、快適なMacライフを!

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