スプレッドシートを使って、iOS開発の効率を上げる


はじめに

アプリ開発の中でデバッグは時間がかかる作業である。
動的に変わる処理のデバッグはさらに時間がかかる。
AndroidとiOS両プラットフォームで展開しているサービスであるとさらに時間がかかる。
その解決手段としてスプレッドシートを使った方法を紹介します

なぜスプレッドシートを使うのか

  • 誰でも容易に変更、閲覧ができる
  • 簡単なAPIとして扱える
  • プラットホーム関係なしに扱える

実践してみる

準備

  • シートを作成
  • ファイル → ウェブに公開を選択

  • 公開範囲を指定する

文言の管理をまとめる xvrh/localize-with-spreadsheet

  • スプレッドシートで定義した文言をStringファイルに変換するツール
  • Android、iOSの文言の共通管理できる

スプレッドシートの値をアプリで呼び出す t-osawa-009/SpreadsheetClient

  • スプレッドシートの値をアプリで呼び出すためのライブラリを自作した物を活用します。

カスタムスキームの定義とデバッグ

  • スプレッドシートをカスタムスキームのドキュメントとして使える
  • 定義したURLをアプリで取得し、UniversalLink, カスタムスキームを処理するメソッドを呼び出すことでデバッグを簡単に行える
  • シートを更新することでUniversalLink, カスタムスキームのパラメータも動的に変更可能

デバッグ用のアカウント管理

  • アカウント情報のAPIとして活用できる

注意点

  • スプレッドシートをURLを知っていると誰でも情報取得可能。公開されても問題ないもののみ扱う方がいいと思われる

まとめ

  • スプレッドシートを使うことで簡単に開発効率を上げられる
  • ドキュメントのデータとアプリで実行するデータを一致した値で扱える

環境

Xcode 11.3
Apple Swift version 5.1.3 (swiftlang-1100.0.282.1 clang-1100.0.33.15)
Target: x86_64-apple-darwin19.0.0