仮想環境で稼働しているArch Linuxでsambaを使ってみた


仮想環境で稼働しているArch linuxでsambaを使ってみた

概要

今回、サーバの勉強の一環として仮想環境で稼働しているArch linuxにsambaを入れて動かしてみました。

その時の行動についてまとめたいと思います。

環境

Windows8
VirtualBox 5.2.0
Arch Linux 4.13.11-1
Samba 4.7.1

詳細

仮想環境の設定

sambaをインストールする前に、仮想環境の設定を少しだけ変更します。

アダプターの追加

VirtualBoxを起動させて、メニュー画面から設定を選びます。

設定を選んだら以下の画像のようにネットワークにアダプター2を追加します。

※ちなみに実行中の状態だとアダプターは追加できないので追加する時は電源をオフにしてください。

アダプター2を追加したら仮想環境の設定は終わりです。

sambaを使ってみる

sambaのインストール

まずは、公式のリポジトリからsambaをインストールしましょう。

コマンド
pacman -S samba

sambaの設定ファイルを持ってくる

pacman -S sambaコマンドだけでは、.confファイル(設定ファイル)が入りません。そのために外部から持ってくる必要があります。

コマンド
wget "https://git.samba.org/samba.git/?p=samba.git;a=blob_plain;f=examples/smb.conf.default;hb=HEAD" -O /etc/samba/smb.conf

sambaの設定ファイルに書き込み

これから、設定ファイルに共有するフォルダの情報を書き込みます。
設定ファイルを開いたら一番最後の行に書き込んでください。
書き込む情報については、以下のサイトを参考にさせていただきました。
https://www.server-world.info/query?os=CentOS_5&p=samba

今回は、viを使って書き込みましょう。

コマンド
vi /etc/samba/smb.conf
書き込み内容
[share]
    path = /home/share
    writable = yes
    guest ok = yes
    guest only = yes
    created mode = 0777
    directory mode = 0777
    share modes = yes

書き込んだ内容が不安な方は以下のコマンドを実行して確かめてみてください。

コマンド
testparm /etc/samba/smb.conf

少しでも間違えていると、Error loading servicesと出力してくれるので大変便利です。

共有するフォルダとファイルの作成

先ほどの設定に記述した共有フォルダを作成します。

コマンド
mkdir /home/share

テスト用に共有するファイルも作成しておきましょう。

コマンド
touch /home/share/test

sambaユーザの追加

sambaにユーザを追加するには、linuxの方にもユーザを追加する必要があります。
今回は、testuserという名前のユーザを追加したいと思います。

では、linuxの方のユーザ登録を済ませましょう。

コマンド
useradd testuser

testuserのパスワードを設定します。

コマンド
passwd testuser

次に、sambaのユーザの登録とパスワードを設定します。
以下のコマンドを使用すると一度に登録できて便利です。

コマンド
smbpasswd -a testuser

登録されたのか確認してみましょう。

コマンド
pdbedit -L
コマンドプロンプトの表示
testuser:1000:

しっかりと登録されていました。

sambaサービスの起動

sambaを動かすには、nmbdとsmbdサービスを起動します。

コマンド
systemctl start nmbd.service
systemctl start smbd.service

起動した際に自動で動かしたい場合にはenableに設定しておきます。

コマンド
systemctl enable nmbd.service
systemctl enable smbd.service

enableになっているかどうかは以下のコマンドで確認できます。

コマンド
systemctl list-unit-files

sambaにアクセスするためのIPアドレスを調べる

Windows側からsambaにアクセスするためのIPアドレスを調べます。

コマンド
ip addr

ここで、仮想環境の設定で行ったアダプターの追加が効いてきます。表示された3番目の設定を使います。
私の場合、192.168.56.101でした。

Windows側からアクセスしてみる

ブラウザのURLを入力する場所に以下のアドレスを入力します。

\\先ほど調べたIPアドレス(私の場合192.168.56.101)\share

すると、ユーザとパスワード入力画面が出現します。
ここで、先ほど登録したtestuserのアカウントを使ってください。

入力し、接続に成功すると以下の画面が出現します。
ブラウザによって表示が変わるので注意してください。(ちなみに、下のはFirefoxです)

しっかりとshareフォルダの中が見ることができます。
またテスト用に作成したtestファイルも存在します。

以上です。