IPアドレスとホスト名を設定方法(CentOS8)


概要

CentOSをインストール完了後にネットワーク接続構成方法を知ることが必須です。コマンドラインとGUIで二つのネットワーク構成する方法があります。ネットワーク仕様を変更して静的IPを設定したり、動的のネットワークインターフェイスを構成したりできます。
こちらの説明はコマンドラインとNetwork Manager TUIを利用して、下記の内容のネットワーク構成する方法を解説します。
 
①静的(Static)IPアドレスを構成(コマンドライン利用)
②動的(DHCP)IPアドレスを構成(コマンドライン利用)
③静的IPアドレスを構成(Network Manager TUI)
④動的IPアドレスを構成(Network Manager TUI)
⑤ホスト名を変更

①静的(Static)IPアドレスを構成(コマンドライン)

 1.ネットワークインターフェースを検索

   下記のコマンドを実行し、PCのインターフェース一覧を確認する。

# nmcli d

下記のように一覧を表示します。一行のネットワークインターフェースを変更する方法を解説します。

[root@localhost centos]# nmcli d
DEVICE          TYPE      STATE     CONNECTION 
enp0s3          ehternet  接続済み   enp0s3 
virbr0          bridge    接続済み   virbr0 
lo              loopback  管理無し   --         
virbr0-nic      tun       管理無し   --  

 2.ネットワークインターフェースのConfファイル確認

  下記のコマンドを実行し、「network-scripts」のディレクトリを確認する。

# ls /etc/sysconfig/network-scripts/

下記の通りに該当Confファイルがあること確認できます。

ifcfg-enp0s3 

 3.該当Confファイルを開き

   network_device_nameに該当デバイス名を置換して下記のコマンドを実行する。

# vi /etc/sysconf ig/network-scripts/ifcfg-[network_device_name]

 4.Confファイルを修正

   下記の情報を追記と修正し、上書き保存する。  
  ・追記項目 
    IPADDR= 静的IPアドレスを追記
    NETMASK= サブネットマスク
    GATEWAY= デフォルトゲートウェイ
    DNS1=  優先DNSサーバー
    DNS2=  代替DNSサーバー
  ・修正項目 
    BOOTPROTO=static   →静的指定
    ONBOOT=yes      →OS起動時に自動的にネットワークONする指定
    
    ※「ONBOOT=no」になっている場合は、OS再起動の場合はネットワークインターフェースをOFFになってしまいます。
    

 5.Confファイルを修正

TYPE=enp0s3
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=static    → 修正
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=yes
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=port1
UUID=b09ce0d7-6071-461d-b6fc-4ae261729d25
ONBOOT=yes     → 修正
IPADDR= 静的IPアドレス
NETMASK= サブネットマスク      (使用の場合設定) 
GATEWAY= デフォルトゲートウェイ  (使用の場合設定)
DNS1=  優先DNSサーバー        (使用の場合設定)
DNS2=  代替DNSサーバー        (使用の場合設定)

 6.Networkサービスを再起度

# systemctl restart NetworkManager

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②動的(DHCP)IPアドレスを構成(コマンドライン)

 1.ネットワークインターフェースを検索

   下記のコマンドを実行し、PCのインターフェース一覧を確認する。

# nmcli d

下記のように一覧を表示します。一行のネットワークインターフェースを変更する方法を解説します。

[root@localhost centos]# nmcli d
DEVICE          TYPE      STATE     CONNECTION 
enp0s3          ehternet  接続済み   enp0s3 
virbr0          bridge    接続済み   virbr0 
lo              loopback  管理無し   --         
virbr0-nic      tun       管理無し   --  

 2.ネットワークインターフェースのConfファイル確認

  下記のコマンドを実行し、「network-scripts」のディレクトリを確認する。

# ls /etc/sysconfig/network-scripts/

下記の通りに該当Confファイルがあること確認できます。

ifcfg-enp0s3 

 3.該当Confファイルを開き

   network_device_nameに該当デバイス名を置換して下記のコマンドを実行する。

# vi /etc/sysconf ig/network-scripts/ifcfg-[network_device_name]

 4.Confファイルを修正

   下記の情報を追記と修正し、上書き保存する。  
  ・追記項目 
    IPADDR= 動的IPアドレスを追記
    NETMASK= サブネットマスク
    GATEWAY= デフォルトゲートウェイ
    DNS1=  優先DNSサーバー
    DNS2=  代替DNSサーバー
  ・修正項目 
    BOOTPROTO=dhcp    →静的指定
    ONBOOT=yes      →OS起動時に自動的にネットワークONする指定
    
    ※「ONBOOT=no」になっている場合は、OS起動や再起動の場合はネットワークインターフェースをOFFになってしまいます。
    

 5.Confファイルを修正

TYPE=enp0s3
PROXY_METHOD=none
BROWSER_ONLY=no
BOOTPROTO=dhcp   → 修正
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=yes
IPV6INIT=yes
IPV6_AUTOCONF=yes
IPV6_DEFROUTE=yes
IPV6_FAILURE_FATAL=no
IPV6_ADDR_GEN_MODE=stable-privacy
NAME=port1
UUID=b09ce0d7-6071-461d-b6fc-4ae261729d25
ONBOOT=yes    → 修正
IPADDR= 動的IPアドレス
NETMASK= サブネットマスク      (使用の場合設定) 
GATEWAY= デフォルトゲートウェイ  (使用の場合設定)
DNS1=  優先DNSサーバー        (使用の場合設定)
DNS2=  代替DNSサーバー        (使用の場合設定)

 6.Networkサービスを再起動

# systemctl restart NetworkManager

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①と②番で、コマンドラインを利用してネットワークインターフェースの設定変更を解説しましたが、下記の③と④番でGUI経由で、ネットワークマネージャを開いて設定変更を解説します。

③静的IPアドレスを構成(Network Manager TUI)

 1.ネットワークマネージャーを開く

   下記のコマンドをコマンドラインで実行してネットワークマネージャを開く

# nmtui

  下記の用にネットワークマネージャーTUIを表示されます。

 2.接続の編集を選択

 3.変更するネットワークを選択

 4.IP4設定を「手作業」に変更

 5.表示を押下

 6.赤枠の設定を変更

 7.OKを押下し、戻るでメインメニューで終了

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④動的IPアドレスを構成(Network Manager TUI)

 1.ネットワークマネージャーを開く

   下記のコマンドをコマンドラインで実行してネットワークマネージャを開く

# nmtui

  下記の用にネットワークマネージャーTUIを表示されます。

 2.接続の編集を選択

 3.変更するネットワークを選択

 4.IP4設定を「自動」に変更

 5.表示を押下し、下記をチェックする

 6.OKを押下し、戻るでメインメニューで終了

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⑤ホスト名を変更

 1.ネットワークマネージャーを開く

   下記のコマンドをコマンドラインで実行してネットワークマネージャを開く

# nmtui

  下記の用にネットワークマネージャーTUIを表示されます。

 2.システムのホスト名を設定するを選択し、ホスト名を変更

 3.OKを押下し、戻るでメインメニューで終了

以上。

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