CentOS7にIPアドレスを設定する


何をするか

CentOS7にIPアドレスを設定していきます。
(macbook上にVirtualBoxでつくった仮想環境内)

前提条件

  • VirtualBoxへのCentOS7のインストールは完了している
  • CentOS上にOpenSSHがインストールされている(普通は初期状態で入っているので、気にしなくて大丈夫だと思います。)

設定開始

rootユーザーでログインします。
現在IPアドレスがどうなっているのか、ip addr コマンドで確かめます。

# ip addr

このような表示になっており、IPアドレスが設定されていないことがわかります。
(IPアドレスが設定された正しくされた状態は、後半にでてくる画像を見て下さい)
(127.0.0.1/8 と書かれているのは自分自身(CentOS)を指すIPアドレスのため、手元のmacbookからのアクセスには使えません)

↑の画像のなかで「enp0s3」,「 enp0s8」と書かれているものが、IPアドレスを設定するためのデバイスです。
今回は「enp0s8」の方にIPアドレスを設定していきます。
※ 表示されるデバイス名が「enp0s8」でない場合は、適宜読み変えてください

IPアドレスを設定します。
以下のコマンドを実行してください

# nmcli c mod enp0s8 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.11.110/24 ipv4.gateway 192.168.11.1

192.168.11.110というのが、設定するIPアドレスになります。
他のアドレスでも大丈夫だと思います
(参考、https://tech.nikkeibp.co.jp/it/free/NNW/NETHOT/20040624/146335/

192.168.11.1のところ(ip4.gatewayの後のやつ)はGatewayになります。ここは各自のネットワーク設定によって異なりますので、ルーターなどを確認してください。(参考、https://www.buffalo.jp/support/faq/detail/15844.html )

DNSも設定します。

# nmcli c mod enp0s8 ipv4.dns 192.168.11.1

192.168.11.1は先程gatewayに指定したものと同じアドレスですね。

IPアドレスが設定されたか確認してみましょう。

# ip addr

さっきと変わらない...

設定を確認してみましょう。
文字だと見づらいのでGUIで接続設定を確認してみます。
nmtuiコマンドを使います。

# nmtui

↑の画面が表示されたはずです。

そこから
"Edit a connection" -> "enp0s8"を選択します。
(カーソル合わせてEnterで選択です。)

↑の画面が表示されるはずです。

囲っている、"Automatically connect"がoffになっているので、onに変えます。
(カーソルを合わせてSpaceキーを押せば代わります。)
(ちなみに先程nmcliコマンドで設定したIPアドレスとDNSは、この画面からも設定できます。こっちの方がわかりやすかったですね。)

onにできたら、
"OK" -> "Back" -> "Quit"の順に選択し、元のCUIに戻りましょう。

また設定を反映するために、ネットワークの設定を再起動しましょう。
以下のコマンドで再起動できます。

# systemctl restart NetworkManager
# systemctl restart network

IPアドレスが設定されたか確認してみましょう。

無事「enp0s8」にIPアドレスが設定されていますね。

手元のmacbookからの接続も確認してみましょう。ターミナルを起動して以下のコマンドを打ってみてください。

パスワードを聞かれるので入力します。(画面には入力したパスワードは表示されません。)

無事接続できましたね。
(本当はrootユーザーで接続するのは、セキュリティ的によろしくないです。)

参考記事

https://qiita.com/sango/items/816136188387221f05b3
https://i-think-it.net/centos7-ip-setting/