ChromebookでRcloneを使ってOneDriveをマウントする


はじめに

ChromebookでOneDriveを使う方法は色々あります。

今回はChromebookのLinux機能を有効化し、
Rcloneを使ってLinux環境内にOneDriveをマウントし、
ファイルアプリからファイル操作できるようにしてみます。

準備

Linux機能を有効化

設定から「Linux 開発環境」をオンにします。

Rcloneをインストール

ターミナルを開き、下記コマンドを実行します。

curl https://rclone.org/install.sh | sudo bash


/usr/bin/rcloneにRcloneがインストールされました。

Rcloneをセットアップ

下記コマンドでRcloneのセットアップを行います。

rclone config

設定の新規追加なのでnを入力します。

OneDriveの設定なので名前はonedriveにします(何でもいいです)。

設定するストレージの一覧が出力されますので、onedriveと入力します。

OAuth Cliend IdOAuth Client Secretは何も入力せずにEnterを押します。

region>globalを入力しました。

Edit advanced configUse auto configは何も入力せずにEnterを押します。

ブラウザが開くのでMicrosoftアカウントでログインします。
Success!の画面が表示されたらターミナルに戻ります。
使用するサービスの一覧からonedriveを選択します。

Is that okay?にはYesなので何も入力せずにEnterを押します。

Yes this is OKなので何も入力せずにEnterを押します。

onedriveという名前を付けたOneDriveのRclone設定が完了したので、qを入力して設定モードを抜けます。

以上でRcloneの設定は完了です。

OneDriveをマウント

Rcloneを使ってOneDriveをマウントします。
今回はホームディレクトリ直下にOneDriveディレクトリを作成して使用します。

mkdir ~/OneDrive
rclone --vfs-cache-mode writes mount onedrive: ~/OneDrive

onedrive」は自分で設定したストレージの名前、「~/OneDrive」はマウント先のディレクトリです。
onedrive::の後ろにマウントするOneDrive側のディレクトリを指定できます。
--vfs-cache-mode writesは付けないと下記の通り出力されたので付けています。

<5>NOTICE: One drive root '': --vfs-cache-mode writes or full is recommended for this remote as it can't stream

確認

Chrome拡張機能、Androidアプリ、Linuxアプリと色々なアプリでファイルを閲覧/編集できます。


▼Webから見たOneDrive

ただ、ファイルアプリからの操作は快適ではありませんでした。
ファイルのコピー/移動で「コピーできませんでした」と言われることが多いです。
xlsxファイルをLibreOfficeで開こうとしてもエラーでした。
ターミナルでコマンドを使ったり、Linuxアプリからのファイル操作は問題なさそうですが...。

結局、ファイルアプリからの操作はあまり使い物にならなそうでした。

自動起動

~/.sommelierrcに下記を追記すればLinux環境起動時にOneDriveがマウントされます。

rclone --vfs-cache-mode writes mount onedrive: ~/OneDrive &

Systemdを使って自動起動する場合は下記サイトが参考になりそうです。
ChromeBookとLinuxとのファイル共有方法は rcloneが使いやすい - CHROMEBOOKでVIMMERになる

結論

いまいち。

おまけ

RcloneはOneDriveの他にDropboxやGoogleドライブ等、こちらのページにあるストレージを操作できます。
ChromebookでログインしているGoogleアカウントとは別のアカウントのGoogleドライブもファイル操作できるはずです。

参考サイト

(バージョン: 91.0.4472.147(Official Build) (64 ビット)にて確認)