[Gitpod]Chromebookで始めるプログラミング


1.はじめに

PLISE Advent Calendar 2020 の12/20の記事。
Qiitaへの投稿は初投稿になります。
プログラミングに関しても歴が浅く、記事内に間違った情報がある可能性があります。

Chromebookとその動機

みなさんChromebookをご存じでしょうか?
2020年の2月中旬に独特なCMの放送が開始され、ネット上で話題を呼んだアレです。
Chromebookは基本的にデータをローカル上に保持せず、そのほとんどをクラウド上で管理することになります。
また、WindowsやMacと違いChrome拡張機能Google Playからでしか、新たなアプリをインストールすることができません。1
 
データはクラウドで管理されてて......
 
便利なコードエディタは入れられなくて......2
 
それなら......
 
ブラウザ上でプログラミングすればいいじゃん!!
すべてがクラウドで完結できる!!!最強だ!!!!

 
<参考>
使いやすいパソコンが欲しいなら... さぁ、Chromebook

Gitpodとは

簡単に言うとブラウザ上で動くクラウド統合開発環境です。
今回はChromeOSから使っていますが別にWindowsやMacでも問題なく、GitHubかGitLabのアカウントがあれば、すぐに使用を開始できます。
Gitpodでは、Java, Python, C++, Go, Rubyなどなんか聞いたことあるな~って感じの言語が扱えるみたいです。

IDEとしての見た目は元となるEclipse TheiaがVSCodeライクのため、VSCodeを使っていてこれからGitpodを使い始める人や、その逆でもすぐに馴染めそうな印象です。

本記事での実行環境

  • Google Chrome (OS) - version:87.0.4280.78
  • CPU - Intel(R) Core m3-8100Y
  • Memory - 4GB

<実機>
ASUS Chromebook C425

2.Gitpodでのプログラミングの始め方

GitHubまたはGitLabのアカウントを必要とするので、持っていなければ作成します。
(GitHubの場合、ページにアクセスし右上のSign upから必要な情報を入力後、Create accountをクリックで作成できます。)

本記事ではGitHubのアカウントを使用して進めていきます。
また、言語はJavaを使用します。

準備

Chrome拡張機能
1. Browser Extensionにアクセスする。
2. Chromeに追加と書かれた青色のボタンをクリック。
3. 拡張機能に追加をクリック。

リポジトリの作成
1. GitHubにアクセスして、右上の丸いアイコンをクリック。
2. Your repositoriesをクリック。
3. Newと書かれた緑色のボタンをクリック。
4. Repository nameにgitpodと入力。
5. PublicからPrivateに変更する。
6. Create repositoryと書かれた緑色のボタンをクリック
7. 画面はそのまま。

ワークスペースの作成
1. リポジトリの作成の続き。
2. Gitpodと書かれた緑色のボタンをクリック。
3. Login with GitHub & Launch Workspaceをクリック。
4. Authorize gitpod-ioと書かれた緑色のボタンをクリック。
5. Accept Termsをクリック。
6. Grant Accessと書かれた青色のボタンをクリック。
7. Authorize gitpod-ioと書かれた緑色のボタンをクリック。
8. ちょっと待つとそれっぽい画面に切り替わる。

ファイルの作成
1. 左上からFileNew Fileの順でクリック。
2. hello.javaと書き換えて、OKをクリック。
3. 右下に何か出てくるので、中央のExclude in workspaceをクリック。
4. コードを書いていく。

準備は以上です。

3.実際にコードを書いて動かしてみる

簡単なサンプルコードを用意しました。
ただの出力と標準入力からの出力です。

サンプルコード - Hello, Qiita!

public class hello {
    public static void main(String[] args){
        System.out.println("Hello, Qiita!");
    }
}

サンプルコード - Hello, 任意文字列!

import java.util.Scanner;

public class hello {
    public static void main(String[] args){
        Scanner scan = new Scanner(System.in);
        String words = scan.nextLine();
        scan.close();
        System.out.println("Hello, " + words + "!");
    }
}

実行方法

public static void main(String[] args) {の一行上にRun | Debugの文字列が出ているはずです。
Runをクリックするとコンパイルが始まり自動的に実行され、しばらくするとプログラムの結果が出力されます。

4.使ってみた所感

簡単な事しか試していないとはいえ、決してスペックの高くないChromebookでもフリーズなどを起こすことはなかった。
一度環境を作ってしまえばOSを問わず、話によるとiPadからでも同じ環境で動かせるので、普通にプログラミングの勉強や、公共のパソコンでプログラムを動かしたい時にはちょうどいいかもしれない。
Git操作も可能で、ファイルを手元に置いておく必要がなく、Chromebookの少ないローカルストレージを割く必要がない。
拡張機能もVSCode同様に使えるみたいで、その辺りに関してあまり困ることはないかも。

ただ、初回の起動と実行から結果が出力されるまでに時間がかかるのが少しネックに感じた。
これはChromebookが原因ではなく、どのパソコンでも少しかかってしまうようだ。
待機時間が短くなればゴリゴリとメインで使う開発環境に変われるんじゃないかなとも思われる。

まとめ

  • 初心者でもすぐにプログラミングを開始できる。
  • 要求されるスペックが高くない。
  • 対応したブラウザさえ使えれば、OS問わず大体使える。
  • ブラウザ上で動き、Gitpodだけですべて完結できる。

データをクラウド上で管理し、やれることがブラウジングが主なChromebook。
ブラウザ上で完結して、ファイルはGitHubで管理できるGitpodは相性が良い。
ChromebookでプログラミングするにはGitpodが丁度いい!

おわり。


  1. Linuxを通してインストール可能ではある。 

  2. Linuxを使わず、ChromeOSとして完結させたい。