ChromebookにapkファイルからAndroidアプリをインストールする(デベロッパーモード不要)


はじめに

ChromebookにはAndroidアプリをインストールできますが、基本的にはPlayストアからのみインストールできます。
adbを使えばapkファイルからインストールできますが、そのためにはChromebookをデベロッパーモードに切り替える必要がありました。
今回デベロッパーモードに切り替えずにCrostiniを使ってapkファイルから野良アプリのLINE Liteをインストールできることを確認したため、記事にします。
(ver.84にて確認)

Crostiniのインストール

まず初めにCrostini(公式のLinux環境)をインストールします。
ChromeOSの設定画面からオンにするだけでインストールできます。

「オンにする」を押下しウィザードを進み、インストールが完了すると以下のようなターミナルが起動します。

adbコマンドのインストール

apkファイルからアプリをインストールするために使用するadbコマンドをインストールします。
まずはパッケージを更新します。

sudo apt update && sudo apt upgrade


adbコマンドをインストールします。
目的はapkファイルのインストールだけなのでaptから入れます。

sudo apt install adb


adbコマンドをインストールできました。

ADBデバッグを有効化

Chromebookの中のAndroidコンテナにADBで接続するための設定変更を行います。
設定画面の「Linux(ベータ版)」から「Androidアプリの開発」を選択し、「ADBデバッグを有効にする」を有効化します。
※一度有効化すると無効化する際に初期化が必要になります。ご注意ください。


有効化すると再起動されます。

再起動後に以下の確認ダイアログが表示されるので、「確認」を押下します。

ログイン後に以下のメッセージが表示されるため、許可するにチェックを入れてOKボタンを押下します。

AndroidコンテナにADB接続

apkファイルのインストールを行うためにAndroidコンテナにADB接続します。
ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行します。

adb connect 100.115.92.2:5555


adb devicesで現在ADB接続されている端末が確認できます。
100.115.92.2:5555 deviceがAndroidコンテナです。

apkファイルからAndroidアプリをインストール

準備が整ったのでapkファイルをインストールします。
ADBを使ったインストールのコマンドは以下の通りです。
今回はLinux側のホームディレクトリ直下にapkファイルを置いてます。

adb -s 100.115.92.2:5555 install [apkファイルのパス]


Successと表示されればインストール完了です。
今回はLINE Liteをインストールしてみました。
(arm64-v8a版はインストール失敗したのでarmeabi-v7a版をインストールしました。)

注意点

ログイン画面に下記の文言が表示されるようになります。

追記(2021/10/01)

パッケージインストーラをAndroid向けのapkを指定してadb installにてアップデートすると、
ファイルアプリや外部のアプリストアからアプリを直接インストール/アップデートできました。
Chromebookに外部のアプリストアからAndroidアプリをインストールできるようにする(F-Droid等) - Qiita

以上