プログラミング用Chromebook購入の注意点(失敗談):VSCode使えない→2021/2/10時点で解消


2021/2/10 追記

VSCodeとかARMのChromebookに入れられないよーって記事でしたが、現在はVSCodeがARMに対応したようです。
@863 さんにコメントで教えていただきました。ありがとうございます。

ご参考までに...今現在ARMも対応してるようです。
https://code.visualstudio.com/blogs/2020/12/03/chromebook-get-started

ご紹介頂いた記事の手順を簡単に記載します。

ChromebookPCへのVSCodeインストール方法(2021/2/10)

1.Linuxを起動して以下のコマンド実行

sudo apt-get update
sudo apt-get install -y gnome-keyring

2.以下のコマンドでamdかarmかを確認。私のPC(Lenovo Chromebook S330)では arm64 が表示されました。

dpkg --print-architecture

3.ダウンロードページ に行き、手順2でamd64が表示されたなら64bitを、arm64が表示されたならARM64を選択。

4.ダウンロードしたファイルをクリックしてインストールする

以上です。なんともスッキリできてしまいました。。。

以下、元記事です。

おうちでの趣味プログラミング用にChromebookを購入した時の失敗談をご紹介します。
※購入端末:Lenovo Chromebook S330

ARM系のCPUでは環境構築できない

VSCodeを始めとするIDEがARMに対応していない

こちらを参考にVSCodeを導入しようとしましたが、エラーが出ました。

installFailLog.sh
********@penguin:~$ sudo apt install ./vscode.deb
Reading package lists... Done
Building dependency tree       
Reading state information... Done
Note, selecting 'code:amd64' instead of './vscode.deb'
Some packages could not be installed. This may mean that you have
requested an impossible situation or if you are using the unstable
distribution that some required packages have not yet been created
or been moved out of Incoming.
The following information may help to resolve the situation:

The following packages have unmet dependencies:
 code:amd64 : Depends: libnotify4:amd64 but it is not installable
              Depends: libnss3:amd64 (>= 2:3.26) but it is not installable
              Depends: apt:amd64 but it is not installable
              Depends: libxkbfile1:amd64 but it is not installable
              Depends: libsecret-1-0:amd64 but it is not installable
              Depends: libgtk-3-0:amd64 (>= 3.10.0) but it is not installable
              Depends: libxss1:amd64 but it is not installable
E: Unable to correct problems, you have held broken packages.

どうやらAMD系CPUに対応したIDEしか提供されていないようです。
VSCodeのオープンソースを端末上でビルドすれば動くという記事を見たため、ごにょごにょしてなんとかインストールしてみました。しかし今度はVSCodeで利用予定のVSCodeのアドオン(Intelisenseとか)が入らない。ARM系に対応してないと判明。はいもうお手上げです。

なお、Dockerはインストールできましたが、DockerHubが提供するDockerイメージにARMに対応していないものがちらほら。

ネットサーフィンや資料作成(Googleドキュメント利用)等では、ストレスなく使える端末なのですが、唯一プログラミングの目的での購入なら、この端末(S330)はやめたほうがいいです。
ARM系CPUを搭載したPCではなく、AMD系CPUを搭載したPCを購入すべきです。

じゃあ、どれを買えばいい?AMD系CPUを搭載しているPCってどれ?

ざっくり

インテル製のCPUならAMD系CPUのはずなのでインテル製CPUを搭載したPCを選ぶのがいいと思います。
...PCの製品仕様にCPUがARM系かAMD系かが書いてないんですよね。。。

確実

Google Chromeブラウザのアドレスバーにchorme://systemと入力すると、PCのシステム情報が見れます。その情報のうち、cpuinfomodel name の項目にARMか、AMDかが書いてあるので、買う前に実物を触ることができる方は是非ご確認ください。

機種別搭載CPU情報

参考情報として、6万円以下のChromebookの情報をまとめてみました(2020/7/1時点)。
価格は こちらのサイト を参考にしました。

機種 価格(円) CPU 製品仕様ページ
Lenovo Chromebook S330 23,843 MediaTek MT8173C
ASUS Chromebook C223 37,800 インテル® Celeron® Dual-Core プロセッサー N3350
Acer Chromebook 512 38,800 インテル® Celeron® プロセッサー N4000 1.10GHz (インテル® バースト・テクノロジー対応:最大2.60GHz)
ASUS Chromebook Flip C101 PA 39,800 OP1, Made for Chromebooks, Hexa-core(Dual ARM® Cortex®-A72, Quad Cortex®-A53 big.LITTLE™ configuration)
ASUS Chromebook C204MA 42,600 インテル® Celeron® N4000
Lenovo Chromebook Duet 42,636 MediaTek Helio P60T プロセッサー
ASUS Chromebook C523 45,273 インテル® Celeron® プロセッサー N3350
ASUS Chromebook C423 46,200 インテル® Celeron® N3350
HP Chromebook x360 14b 50,000 インテル® Pentium® Silver N5000 プロセッサー
HP Chromebook x360 12b 52,500 インテル® Pentium® プロセッサー N5000
Acer Chromebook Spin 512 55,800 インテル® Celeron® N4100
ASUS Chromebook C214MA 59,314 インテル® Celeron® N4000

もうPC買っちゃった!って人

ARM系CPUのPCを買ってしまって環境構築できずに苦しんでいる人へ。

動作環境は諦めて、コーディングだけでもローカルで。

caret や、caret mod ならコーディングが捗ります。snippetやハイライトなど、コーディング補助が充実しているエディタです。
特にcaret modが日本人用に特化してて使いやすいのでオススメです(ただ時折フリーズするのでこまめにファイル保存しましょう)。

コーディングだけじゃいや!コンパイルや動作実行も全部PC上でやりたい!

→ AWS Cloud9などのクラウドIDEを使いましょう。全部クラウドで済ませるほうがChromebookユーザーっぽいですね。

おわり

以上です。
「Linuxも動くし、環境構築したっていうブログ(後々AMD系CPUを搭載したものと知る)も見かけるから大丈夫だろう。」と思って買ったのですが、まさかの結末でした。
Qiitaに投稿することで供養します。