ExcelのVBAの計算結果をセルに表示する便利な方法


例題

1から10までの数字をセル範囲のA1:A10までに表示する

通常の方法

Public Sub ShowNumber()
    Dim i As Long
    For i = 1 To 10
        Cells(i, "A").Value = i
    Next
End Sub

今回紹介する方法

以下の記事で使用した方法を使用します。
ブラックジャックの親のバーストの確率を乱数を使用せず、確率計算のみでプログラムで計算する

Variant型を返す関数を作成し、配列を結果に設定する

Public Function ShowNumber() As Variant
    Dim Result(1 To 10) As Long
    Dim i As Long
    For i = 1 To 10
        Result(i) = i
    Next

    '列方向に配列の結果を表示したい時
    ShowNumber = WorksheetFunction.Transpose(Result)

    '行方向に配列の結果を表示したい時
    'ShowNumber = Result
End Function

A1セルにセル関数 =ShowNumber() を入力します。
その時、配列数式となるように、セル範囲を選択(例では、A1:A10)し、Ctrl+Shift+Enter を押下します。

また、コメントにあるように、行方向に結果を表示したい時は、
ShowNumber = WorksheetFunction.Transpose(Result)
ShowNumber = Result に変更し、
A1:J1のセル範囲を選択して、Ctrl+Shift+Enter を押下します。

※当方には環境がないため不確かですが、office365ではスピルが使えるので、配列数式にしなくても左上のセルにセル関数を入力するだけで、配列が展開されると思います。
ぜひ、スピルの環境を使える方は実行して結果をコメントにお願いします。

利点

先の記事で紹介したケースのように、引数にバリエーションを持たしたい時にセルの参照が使える。
・上記に関連するが、引数に渡したセルの値を変更すると即座に結果に反映される。
・コードをわざわざ実行させる必要がなく、セル関数を入力するだけ。
・結果を表示させるセルの範囲をコードに埋め込むことなく自由に選択させることが出来る。