【VMware】open-vm-toolsとvm-tools入れ替え


ANSIBLEのVMテンプレート展開のモジュールでハマった

verはESXi6.7,ANSIBLEは2.7
vmware_guestモジュールでRHELの展開をしたんですが、定義したはずのホスト名とIPアドレスがつきませんでした。
CPUとかメモリ、ディスクの反映はOKなのに。。

Windowsは問題なかったので調べていると、RHELの"open-vm-tools"が原因のようでした。


ESXiには”vmware-tools"というVMware社製のソフトウェアがバンドルされていて、VM環境の利便性やらに効果的なツールですが、似たツールで
"open-vm-tools"というLinuxディストリビューション版の”vmware-tools"があり、RHELのインストール時に自動で入ってきます。ややこしことすな。
https://www.climb.co.jp/blog_vmware/vmware-6346
→両者の機能に大きな違いはないのですが、同じツールに見えてかつバージョンが異なって見えるので、気持ち悪いっちゃ気持ち悪い。

RHELのopen-vm-tool

ESXi標準のvmware-tools

しかもたまに読み込まれずに、
”VMware Tools 実装環境がゲスト OS 上にインストールされていますが、この実装環境は VMware によって管理されていません。VMware Tools のステータスは不明です。”
と表示されることもあるようで。


てことで、 open-vm-toolsとvm-tools入れ替え手順です。
※前提としてperlコマンドを使えるようにしておきましょう。

open-vm-toolsアンインストール

RHELにログインして、open-vm-toolsがあるか確認。

[root@dan_go01 ~]# rpm -qa |grep open-vm
open-vm-tools-10.2.5-3.el7.x86_64

ありますねえ!

アンインストール

rpm -evh open-vm-tools


vmware-toolsインストール

・vCenterで、仮想マシンのサマリ→詳細からisoをドライブにマウントできます。

・ドライブを使用できるようにします。

mount /dev/cdrom /mnt

・マウントポイントへ移動

cd /mnt

lsで確認すると、
VMwareTools-10.3.5-104xxxxx.tar.gz
というファイルがあるので、これを作業ディレクトリにコピー

cp -p VMwareTools-10.3.5-10430147.tar.gz /root/VMwareTools/

・作業ディレクトリに移動して解凍

cd /root/VMwareTools
tar -zxvf VMwareTools-10.3.5-104xxxxx.tar.gz

解凍するとvmware-tools-distribというフォルダができ、中を確認すると、
"FILES" "INSTALL" "bin" "caf" "doc" "etc" "installer" "lib" "vgauth" "vmware-install.pl"
があります。使うのはvmware-install.plです。

・インストーラ実行

./vmware-install.pl

インストールパスとかいろいろ聞かれます。基本デフォルトでOK。

これで再度Ansible実行すると、IP,ホスト名まで読み込んで展開してくれるようになります。
今回の問題に限らず、

・vCenterを介する
・仮想マシンを使ったタスク
・windowsとRHELどちらかでうまくいかない

ってことがあれば、このVM管理ツールを合わせてみるのがいいかもしれません。


以上。