OCI Vulnerability Scanning Serviceでインスタンスの脆弱性を検出する


2021年4月にOracle Cloud Infrastructureのセキュリティの新しいサービスとしてVulnerability Scanning Serviceがリリースされました。VMインスタンスが作成される際のデフォルト・プラグインを利用しているためOCIのコンソール設定だけで簡単に利用することができます。また、Cloud Guardと組み合わせてよりセキュアなOCI環境を構築することが可能です。
この機能は、無償サービスとして提供されています。

Vulnerability Scanningのドキュメント

それでは、実際の設定方法を紹介します。
以降の設定はAdministratorグループに所属するユーザーで実行していますが、それ以外の場合はこちらを参考にリソースにアクセスするための適切なポリシーを自身に割り当てて下さい、

ポリシーの設定

Host Scanningを実行するために、以下のIAMをポリシーを割り当てる。(Compartment指定の場合は、こちら)

allow service vulnerability-scanning-service to manage instances in tenancy
allow service vulnerability-scanning-service to read compartments in tenancy
allow service vulnerability-scanning-service to read vnics in tenancy
allow service vulnerability-scanning-service to read vnic-attachments in tenancy

レシピの作成

  • スキャン・レシピ -> 作成するコンパートメントを指定して、作成をクリック

  • お好みの設定を指定して作成

ターゲットの作成

  • ターゲットを指定して新規作成

  • 作成したレシピを選択、ターゲット範囲を指定して作成。以下はコンパートメント配下すべてのインスタンス

設定はこれで完了です。しばらくするとスキャンの結果が反映されます。以降は設定したスケジュールで定期的に自動実行されます。

ホスト・スキャン

  • コンパートメント配下にあるすべてのインスタンスのホスト・スキャン結果サマリー

  • インスタンスごとのスキャン結果

  • 検出されたオープンポート

  • 検出された脆弱性。CVE(Common Vulnerabilities and Exposures)の詳細はNISTのページにリンクされる

  • CISベンチマーク(Oracle CloudのCISベンチマークはこちら)

ポート・スキャン

  • すべてのインスタンスのポート・スキャンの結果サマリー

Cloud Guardとの連携

  • Cloud Guardを有効化しておけば、スキャンによって検出された脆弱性は問題として認識される。結果をEvents + Notificationsサービスで管理者に通知させることが可能
  • Cloud Guardからの通知メール例

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