Mac (Catalina) にXpdfをインストールして日本語対応
MacにXpdfをインストールする方法を調べたのでまとめました。
PDFの扱いを勉強している中でMacでpdffonts
コマンドを使う必要が出てきたため、pdffonts
を含むパッケージのXpdfのインストール方法を調べました。新しい情報でうまくまとまったものがありませんでしたので、この記事を読んで皆さまがスムーズにXpdfのインストールできることを願います。
環境
- macOS Catalina 10.15.15
- パッケージマネージャー Homebrew
Xpdfのインストール
Homebrewを使います。
brew install xpdf
依存パッケージが多いようで少し時間がかかりました。最近はbrew install
すると自動でupdate
してくれてますね。
日本語の表示
言語パッケージをダウンロード
さっそくコマンドを試してみます。日本語を含むファイルで試してみます。
> cd ~/testDir
> pdffonts test.pdf
Syntax Error: Unknown character collection 'Adobe-Japan1'
エラーが出てしまいます。日本語を表示するためにはLanguage support packageをダウンロードしてくる必要があるようです。
Download Xpdf and XpdfReaderのからJapaneseのパッケージをダウンロードします。
/usr/local/share/xpdf/japanese
ディレクトリを作成します。
先ほどダウンロードしたJapaneseのパッケージを解凍して、中身を /usr/local/share/xpdf/japanese
に移します。
これだけではまだ日本語表示できません。設定ファイルを作る必要があります。
設定ファイルを作る
~/.pdfrc
ファイルを作ります(自分はこのファイル名を.pdffrc
としていてハマりました)。このファイルに先ほど解凍した中にあるテキストファイルadd-to-xpdfrc
の内容を追加します。またtextEncoding UTF-8
も書き加えます。
textEncoding UTF-8
#----- begin Japanese support package (2011-sep-02)
cidToUnicode Adobe-Japan1 /usr/local/share/xpdf/japanese/Adobe-Japan1.cidToUnicode
unicodeMap ISO-2022-JP /usr/local/share/xpdf/japanese/ISO-2022-JP.unicodeMap
unicodeMap EUC-JP /usr/local/share/xpdf/japanese/EUC-JP.unicodeMap
unicodeMap Shift-JIS /usr/local/share/xpdf/japanese/Shift-JIS.unicodeMap
cMapDir Adobe-Japan1 /usr/local/share/xpdf/japanese/CMap
toUnicodeDir /usr/local/share/xpdf/japanese/CMap
#fontFileCC Adobe-Japan1 /usr/..../NotoSansCJKjp-Regular.otf
#----- end Japanese support package
他にもオプションが必要であればxpdfrcを参考にしましょう。これで日本語を含むPDFを扱えるようになりました。たとえばフォント情報を見ると次のようになります。
> pdffonts example.pdf
name type emb sub uni prob object ID
---------------------------------------- ----------------- --- --- --- ---- ---------
IMEOLT+Century TrueType yes yes no 8 0
FJHSNS+HiraMinPro-W3 CID Type 0C yes yes no 9 0
UBNOQH+PalatinoLinotype-Italic TrueType yes yes yes 11 0
参考リンク
ハマったところ
言語パッケージをどこに置くのか
Homebrewでインストールしたから/usr/local/Cellar/xpdf
以下に言語パッケージを置く必要があるのかなと迷走しました。結論としてはどちらでも良いが、/usr/local/share
に置く方がちょいとベターだと考えています。根拠はHomebrewで管理しているものに手を加えるのはよくないかもしれないからです。
設定ファイルの場所
調べた範囲では設定ファイルを/usr/local/etc/xpdfrc
とするサイトばかりでした(日本語では)。ただ公式xpdfrcを読んでみると
All of the Xpdf tools read a single configuration file. If you have a .xpdfrc file in your home directory, it will be read. Otherwise, a system-wide configuration file will be read from /usr/local/etc/xpdfrc, if it exists. (This is its default location; depending on build options, it may be placed elsewhere.)
要約すると
-
~/.xpdfrc
があれば読み込む。こちらはユーザーごとの設定。 - なければ
/usr/local/etc/xpdfrc
を読み込む。こちらはシステム全体の設定。
個人的にはユーザーごとに設定を変える可能性を考えるので、~/.xpdfrc
を設定ファイルとしました。
以上、しょーもないハマったところでした。
Author And Source
この問題について(Mac (Catalina) にXpdfをインストールして日本語対応), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/tuckKome/items/e69d1ef7170162cae7d6著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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