Mac OS (Catalina) にHomebrewでgnuplot5をインストール


はじめに

Mac OS (Catalina) でgnuplotを使うためのメモ。

環境

MacOS 10.15.4
Xcode インストール済み

Homebrewのインストール

ターミナルで以下を実行。

$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"

参考:https://brew.sh/index_ja

brewでのエラーについては以下「エラーが出る場合」を参照。

gnuplotのインストール

ターミナルで、

$ brew upgrade
$ brew install gnuplot

を実行。

$ which gnuplot
/usr/local/bin/gnuplot

となれば成功。

$ gnuplot

で起動する。

エラーが出る場合

Catalinaではrootディレクトリが書き込み不可になり、Homebrewが死んだり、色々な問題が発生する。installかupgradeで以下のエラーが出ることがある。

$ brew install gnuplot
Updating Homebrew...
Error: The following directories are not writable by your user:
/usr/local/bin
/usr/local/include
/usr/local/lib
/usr/local/share
/usr/local/share/locale

You should change the ownership of these directories to your user.
  sudo chown -R $(whoami) /usr/local/bin /usr/local/include /usr/local/lib /usr/local/share /usr/local/share/locale

And make sure that your user has write permission.
  chmod u+w /usr/local/bin /usr/local/include /usr/local/lib /usr/local/share /usr/local/share/locale

この場合は、言われるがままに、sudo chownとchmodコマンドを実行する。
ついでに、

$ brew cleanup
$ brew doctor

すると、Xcodeが古いと言われたので、App StoreでXcodeを最新版(11.5)にアップデート。まだbrew doctorでWarningがいくつも出てるが、とりあえず無視する。

出力ターミナルについて

gnuplotといえば、--with-x11や--with-aquaterm、それと--with-pdfオプションをつけてインストールするのがお決まりだが、

$ brew info gnuplot

すると分かるように、HEADオプションしか存在しないので、今回はオプション無しでインストールした。するとデフォルトの出力はqtになる。

gnuplot> set terminal

で出力ターミナル一覧をみてもaquatermやx11は存在しない。
一瞬マジかよと思うが、実はqt出力は優秀である。下図がグラフ出力ウィンドウ。左上のアイコンをクリックすると、PDF、画像(PNG)での保存やクリップボードやプリンタへの出力ができるので問題ない。また、sin^2{/symbol q}のように指定するとギリシャ文字や上付き文字も指定できる。lで対数目盛、rでルーラーなどのウィンドウコマンドも健在。

epsファイルについては、以下のようにpostscript出力を使って直接生成できる。

gnuplot> set terminal postscript color eps
gnuplot> set out "aaa.eps" 
gnuplot> replot
gnuplot> set out #これをしておかないとplotのたびにaaa.epsに出力され続ける。