【UWP】Visual Studioでアプリ認定キットを使った事前チェックを行う


今回、UWPアプリの案件を担当しました。
その際にWindowsアプリ認定キットというものを使用したので、テストの実施方法をまとめておきたいと思います。

開発環境

ツール バージョン
Visual Stdio 2019 -
Windows 10 SDK 10.0.19041.0

■結論

MicrosoftストアでログインできるアカウントでVisualStudioにログインすること!

■Windowsアプリ認定キットって何?

アプリをMicrosoft Storeへ審査に出す前の事前チェックに使用するツールです。
アプリがMicrosoft Storeへアップロードするための基準を満たしているかということのチェックを行います。

Windows用のアプリケーションを作り、他の人に配布をしたい場合は下記2つの方法があります。

1.Microsoft Storeにアップロードする
2.サイドロード(Microsoft Storeを経由しないアプリの導入)を行う

今回は、Microsoft Storeへアップロードするので「Windowsアプリ認定キット」を使用します。

■Visual StudioでWindowsアプリ認定キットを使う

Windowsアプリ認定キットはインストールして使う方法もありますが、Visual StudioでWindowsアプリ認定キットを使うこともできます。

Visual Studioを使用している場合は、アプリパッケージを作成するときに Windows アプリ認定キットを実行できます。 方法については、「UWP アプリのパッケージ化」をご覧ください。
引用:https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/uwp/debug-test-perf/windows-app-certification-kit

UWP アプリパッケージ化の手順は公式サイトに書かれているため省略します。下記は僕が行ったパッケージ化の手順です。

1.Visual Studioのソリューションエクスプローラーからプロジェクトを右クリックでメニュー表示
2.公開>アプリパッケージの作成をクリック
3.「新しいアプリ名でMicrosoft Storeに」をチェック
4.ソリューション構成で「Release」を選択

詰まったのが、アプリ認定キットの使用画面が表示されなかったことです。
公式サイトには「Visual Studioを使用している場合は、アプリパッケージを作成するときにWindowsアプリ認定キットを実行できます。」とあります。確かに、こちらの記事ではパッケージの作成が完了した時点で「Windowsアプリ認定キットを起動する」という選択肢が表示されています。しかし、僕の画面では表示されませんでした。

このとき、僕の場合はVisual StudioでログインしているアカウントをMicrosoftストアへログインできるアカウントへ切り替えたところ、アプリ認定キットを実行するためのボタンが表示されるようになりました。

表示されました!


※画像は少し古いものです。

■まとめ:Visual Studioでの参考記事が少なった。

Visual Studioを使ってアプリ認定キットを実行している記事が余りにも少なく、実行までに時間がかかってしまいましたがアプリ認定キットによるテストまで実施できました。

それでは!

参考:

■Windows アプリ認定キットの使い方
http://www.balard.sakura.ne.jp/vb/storeapp/kit.php
■Titanium製アプリをWindowsアプリ認定キットでテストする(UWP)
https://qiita.com/flat-8-kiki/items/33dbc1358ad974f94d99
■Visual Studio で UWP アプリをパッケージ化する - Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/msix/package/packaging-uwp-apps#generate-an-app-package