【ドットインストール】Node.js講座の仕様変更点【 #15 ドキュメントを挿入してみよう】


はじめに

ドットインストールのNode.js講座は最終更新日が2014年のままアーカイブされていて、講座内容そのままやってもうまくいかない箇所がある。

「» #15 ドキュメントを挿入してみよう」
の章では、Node.jsのMongoClientの仕様が変わっているため、エラーが出てしまった。新しい仕様に対応した正しいやり方をメモしておく。

mongoDBの公式ドキュメントでは、バージョン3以降、MongoClient.connectにリターンする値がDBからClientに変わったと書かれている。

「What’s new in 3.0
・MongoClient.connect now returns a Client instead of a DB.」

mongoDBに割り当てられているアドレスを知る

MongoClient.connectを記述する時、第一引数に、mongoDBに割り当てられているアドレスを記述する必要がある。
デフォルトでmongoDBに割り当てられているアドレスを知るには、ターミナルで「mongo」コマンドを入力し、mongoDBがどのアドレスにconnectしているか調べる

講座のままだとエラーになる箇所

ドットインストールの講座のコードのまま実行すると、ターミナルに「node mongo.js」を入力した際に以下のエラーが返ってくる。

TypeError: db.collection is not a function

原因は、MongoDB 3.0以降、MongoClient.connectにリターンする値がDBからClientに変わったこと。
<ドットインストールのコードの問題箇所>

MongoClient.connect("mongodb://"+settings.host+"/"+settings.db, function(err, db) { //dbはリターンされないので引数に取れない
    if (err) { return console.dir(err); }
    console.log("connected to db");

    db.collection("users", function(err, collection) {
//dbはリターンされてないので存在しない

<MongoDB 3.0に対応したコード>


var MongoClient = require('mongodb').MongoClient

//データベースに接続する関数に渡す第一引数である、mongoDBのアドレスは、定数に格納する方がスッキリする
const url = 'mongodb://localhost:127.0.0.1:27017/myDB'

  // callbackに渡されるオブジェクトが(err, db)から(err, client)に変わった
    MongoClient.connect(url, (err, client)=> {  
  // db名を指定してdbオブジェクトを取得する必要がある
      const db = client.db('localhost:127.0.0.1:27017')

    if (err) { return console.dir(err); }
    console.log("connected to db");
    db.collection("users", function(err, collection) {
        var docs = [
            {name: "taguchi", score: 40},
            {name: "fkoji", score: 80},
            {name: "dotinstall", score: 60}
        ];
        collection.insert(docs, function(err, result) {
            console.dir(result);
        });
    });
});

データベースの確認方法

①ターミナルから確認
ターミナルに「node mongo.js」を入力すると、insertしたdocsの値が表示される

②mongoDBから確認
ターミナルに「mongo」を入力しmongoDBを起動

>show dbs;

localhost:27017 0.000GB
このデータベースに挿入したドキュメントが入っている

>show collections;

users
作成したusersコレクションが表示されている

>db.users.find();
insertしたdocsの値ががmongoDBに挿入されていると確認できる。

参考文献

Node.jsのMongoClientの仕様が変わってた
https://qiita.com/mimizq/items/76d3a948acb33881c8db

Node.jsからMongoDBに接続してみる
https://qiita.com/one-kelvin/items/c0c036f774f0b3b98ae5