VMware Playerで仮想ネットワーク環境を作成


はじめに

クラスタを構築する業務を任させることになったため、練習としてまずVMwareで仮想ネットワークを構築しました。備忘録兼いつか来るかもしれない後輩のために本記事を書きました。

仮想ネットワーク概要

想定環境は以下の通り。計4台の仮想マシン(青色)を用いてネットワークを構築します。今回は外部ネットワークにつなぐ必要がないので、物理マシンの存在を無視するように設計します。
ネットワークアドレス(198.10.10.0/24)は適当につけています。

使用環境

使用した環境は以下の通り。
- 物理マシン:Windows10
- 仮想マシン:VMware Player 15
- 仮想マシンOS:CentOS7(計算用はCUIインストール)
- 外部ネットワークに仮想環境を繋げられない(社内LANとか、yumなど使えない)

※オフライン環境でOSをインストールかつNFSを使用したクラスタ構築をする場合(つまりyumを使いたいけど使えない場合)、インストール時にnfs-utilsをインストールしておく必要があります。管理端末はオプションからNFSサーバを選択、GUIを使う端末(今回はプリポスト端末)と計算端末はネットワークストレージサービスクライアントのオプションを選択してインストールしてください。また、簡易インストールではこれらオプションの選択ができないので注意してください。
この辺りは別で記事を作成します(気が向いたら...)

実施手順

VMwarePlayerインストール・CentOS7の入手・インストールまで

VMwareのページからインストールファイルをダウンロードして、インストールをします。
インストール手順はこちらが参考になります。このページではisoファイルの入手からOSのインストール(GUI)までわかりやすく説明されています(ありがとうございました)。
CUIでのインストールはこちらの記事が参考になります。CUIでインストールする場合、GUIと違いインストール時点で手動でIPアドレスを設定するので注意してください(後述)。

仮想ネットワーク設定

インストールが完了するとIPアドレスを設定していきます(インストール時にもできる)。
仮想マシン設定のハードウェアにあるネットワークアダプタを編集します。ネットワーク接続をカスタムに変更し好きなvmnet番号(0,1,8を除く)を一つ選択します。vmnetはざっくりいうとスイッチのようなものです。vmnetについてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事がめちゃめちゃ参考になります。
この状態でOSを立ち上げ、ipアドレスを手動で設定します。上図のプリポスト端末(GUI)の場合、右上電源ボタンの右側の▼から[Wired]->[Wired Setting]を選択します。表示されたウインドウの中からWiredを選択、右下歯車を押下します。
下図のように、IPv4を開き、AddressesをManualに変更し、IPアドレスを設定します。

この設定をGUIの他の端末でも同様に行います(同じネットワークアドレスで別のホストアドレスになるように設定すること)。

CUIの場合、紹介したインストール手順内のアドレス設定の際に、指定したいアドレスとネットマスクを設定してください。ただし、CUI版の場合そのままだと(仮想的な)有線がつながっていないという状況になっていることがあります。その場合インストール後、ターミナルから

nmtui

でNetworkManager TUIを起動してください。起動後Activate aconnectionを選択し、イーサネットをAcctivateに変更してください。

GUI・CUIともに設定が終わったら(途中でもいいけど)、pingコマンドでネットワークの疎通ができるか確認しましょう。

疎通が確認できれば終了です。

最後に

今回は仮想ネットワーク環境構築の手順を(めちゃめちゃ他の人の説明を引用しながら)説明しました。参考になればいいねボタンを押していただけると嬉しいです!