Julia早引きノート[11]Nothing型


Nothing型(書き方例)

note11

◆文字列検索の戻り値
 x1 = findfirst("b", "Hello Halloween")
 if isnothing(x1)
     println("Not found...")
 else
     println("It's found!")
 end

◆関数の戻り値
 function testReturn(input)
     return
 end
 typeof(testReturn("test"))

解説

Nothing型が使用されるケース
(1)文字列検索時、文字が見つからない場合、Nothing型が返されます。
(2)関数のreturnに何も設定されなかった場合、Nothing型が返されます。

(1)文字列検索の戻り値

文字列検索関数findfirstは、検索文字が見つかった場合はその最初に見つかった位置の範囲を返しますが、見つからなかった場合はNothing型を返します。

文字列検索結果の判定を行うには、isnothing関数を使用します。

(2)関数の戻り値

関数のreturnに何も設定されなかった場合、Nothing型が返されます。
以下で、この場合の関数の返り値(戻り値)を確認します。

関数の戻り値の判定についても、文字列検索の戻り値の判定と同様にisnothing関数を使用すれば良いです。

もくじ

Julia早引きノート[01]変数・定数の使い方
Julia早引きノート[02]算術式、演算子
Julia早引きノート[03]複素数
Julia早引きノート[04]正規表現
....

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Julia早引きノート[05]if文
Julia早引きノート[06]ループ処理
Julia早引きノート[07]try, catch, finally
Julia早引きノート[08]変数の型(Int, Float, Bool, Char, String)
Julia早引きノート[09]関数 (1)基本編
Julia早引きノート[10]関数 (2)応用編
Julia早引きノート[11]Nothing型
Julia早引きノート[12]複合型(Composite Type)型
Julia早引きノート[13]タプル
Julia早引きノート[14]リスト(Array型一次元配列)
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Julia早引きノート[18]多次元配列 (2)様々な演算や関数
Julia早引きノート[19]多次元配列 (3)サブ配列
Julia早引きノート[20]ファイル入出力
Julia早引きノート[21]JSON、XMLファイルの入出力
Julia早引きノート[22]Python関数やPythonモジュールの呼び出し
Julia早引きノート[23]JuliaでのMatplotlibによるグラフ描画
Julia早引きノート[23]JuliaでのMatplotlibによるグラフ描画
Julia早引きノート[24]CSVFiles(DataFrameとの連携)
Julia早引きノート[25]線形代数演算(ベクトル・行列計算)
(※引き続きコンテンツを増やしていきます)

関連情報

Julia - 公式ページ
https://julialang.org/

Julia - 日本語公式ドキュメント
https://julia-doc-ja.readthedocs.io/ja/latest/index.html

初めてのJuliaとインストール (Windows & Linux)
https://qiita.com/ttlabo/items/b05bb43d06239f968035

Julia - Mathematics
https://docs.julialang.org/en/v1/base/math/

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