AWS+NodeJSでサーバレスな環境構築③


はじめに

前回の記事ではDynamoDBのテーブルと項目作成、Lambda関数で使うロールやインラインポリシーの設定を行いました。今回はその続きで、API Gateway(REST APIでCRUD実装)をトリガーにし、Lambda(NodeJS)関数呼び出して、DynamoDBに参照や更新をできるようにします。
表現等が不適切の場合はご指摘いただければ、幸いです。
※サーバレスに関してよくわからない方は、こちらをご覧いただければと思います。

アーキテクチャ図

流れ

  • ソースで直接(Api gatewayを使わず)参照や更新ができるかを確認
  • POST(ユーザーの登録)
    • domain.com/users/{id}
  • DELETE(対象ユーザーの削除)
    • domain.com/users/{id}
  • GET(全ユーザーの取得)
    • domain.com/users
  • PATCH(対象ユーザーの更新)
    • domain.com/users/{id}

ソースで直接(Api gatewayを使わず)参照や更新ができるかを確認

まずはLambda(NodeJS)でDynamoDBテーブルが参照・更新できるか確認
Lambdaダッシュボード>関数の作成>一から作成>以下の通り入力>関数の作成ボタン
※既存のロール設定は前回の記事で作成したものを使用しています。

データの参照ができるよう、ソース編集
こちらのリファレンスを参考にしました。

index.js
'use strict';

const AWS = require('aws-sdk');
const myRegion = "us-east-2";

AWS.config.update({ region: myRegion});

exports.handler = async (event, context) => {
  const documentClient = new AWS.DynamoDB.DocumentClient({ region: myRegion});

  //読込用のデータ
  const params1 = {
    TableName: "Users",
    Key: {
      id: "01"
    }
  };
  //書込用のデータ
  const params2 = {
    TableName: "Users",
    Item: {
      id: "02",
      firstname: "first02",
      lastname: "last02"
    }
  };

  try {
    const readData = await documentClient.get(params1).promise();
    const writeData = await documentClient.put(params2).promise();
    console.log(readData);
    console.log(writeData);
  } catch (err) {
    console.log(err);
  }
};

⚠️ 必ず、DynamoDBとLambdaは同じリージョンで作成するように気をつける。また上記ソースのmyRegion変数値も合わせるように気をつける。いずれが満たない場合、AccessDeniedExceptionという意味不明なエラーが発生する可能性があります。

テストイベントの設定>テストボタン>取得結果が表示されれば、OK

DynamoDBにデータ作成されていることを確認
ちなみに、params2でidをそのまま、firstnameやlastnameを変更すると更新される仕様です。

API Gatewayトリガー追加と設定

API Gatewayダッシュボード>APIを作成ボタン>REST APIの構築ボタン(Privateじゃない方)
以下のように入力>APIの作成ボタン

エッジ最適化について(AWS公式より引用)

エッジ最適化 API は、API ゲートウェイによって作成および管理される CloudFront ディストリビューション経由でアクセスするエンドポイントです。以前は、エッジ最適化 API は、API ゲートウェイを使用して API を作成する際のデフォルトオプションでした。

参考記事
0からREST APIについて調べてみた
エッジ最適化について説明

リクエスト、レスポンスマッピングのモデルを作成及び設定

参考
モデル名、コンテンツタイプ、スキーマ(ソース)を設定します。

スキーマのソース
{
  "$schema": "http://json-schema.org/draft-04/schema#",
  "title": "UsersInputModel",
  "type": "object",
  "properties": {
      "id": {"type": "string"},
      "firstname": {"type": "string"},
      "lastname": {"type": "string"}
  }
}

アクション>リソースの作成
リソースは2つ作成します。

POSTメソッド実装(ユーザーの登録)

ここではAPI GatewayでPOSTメソッドを作成して、レコードが登録されるかを確認する。

API Gatewayと紐付けるLambda関数を作成と設定

関数名はputUsersで、その他の設定は前回と一緒(察して)(冒頭のLambda関数作成のスクリーンショット参照)

以下のソースを貼り付けます。
DynamoDBの構成に関しては、こちらの記事を参考にしてください。(DynamoDBテーブルの作成部分)

index.js
'use strict';
const AWS = require('aws-sdk');
const myRegion = "us-east-2";

AWS.config.update({ region: myRegion});

exports.handler = async (event, context) => {
  const documentClient = new AWS.DynamoDB.DocumentClient({ region: myRegion});

  let responseBody = "";
  let statusCode = 0;

  const { id, firstname, lastname } = JSON.parse(event.body);

  const params = {
    TableName: "Users",
    Item: {
      id: id,
      firstname: firstname,
      lastname: lastname
    }
  };

  try {
    const data = await documentClient.put(params).promise();
    responseBody = JSON.stringify(data);
    statusCode = 201;
  } catch (err) {
    responseBody = `Unable to put user ${err}`;
    statusCode = 403;
  }

  const response = {
    statusCode: statusCode,
    headers: {
       "Content-Type": "application/json"
    },
    body: responseBody
  };

  return response;
}

POSTメソッド作成と設定

アクション>メソッドの作成

メソッドリクエストの設定
モデルの追加には上記の作成したモデルを追加する

API Gatewayで確認テスト

下の方にテストボタンあるので、それを押すとテスト結果(ログも含めて)画面右側に表示されると思います。

リクエスト本文
{
    "id": "03",
    "firstname": "first03",
    "lastname": "last03"
}

テストステータスで201が返ってこれば、成功みたいです。
⚠️ ちなみに本来DynamoDBテーブルにない項目論理名(例えばfirstnameではなく、あえてnickname)をリクエスト本文に設定された場合、問題なくテスト処理は実行されます。対象のレコードfirstnameには空白が入る仕様になっています。

DynamoDBテーブルにレコードが作成されていることを確認

to be continued

ちょっと長くなりそうなので、続きを次回出します。
あとはDELETE(対象ユーザーの削除), GET(全ユーザーの取得) PATCH(対象ユーザーの更新)のメソッドを作成して、最後までCRUD機能を実装していきます。