東京リージョンに Lightsail を使って手軽に Cloud9 を構築する


Amazon Lightsail を使って Cloud9 を構築したいと思います。
東京リージョンに作成します。

環境

AWS アカウント: アクセス権限 Lightsail, Cloud9

Lightsail インスタンス作成

Lightsail の Linux/Unix アプリ + OS Node.js を選択し、インスタンスを作成します。
Node.js は Cloud9 が使用します。
インスタンス名、プランは任意に設定してください。

次に ネットワーキング タブから 静的 IP の作成 をクリックし、作成したインスタンスにアタッチします。

Cloud9 の設定(SSH キーコピーまで)

ブラウザで Lightsail の画面とは別タブ、もしくは別ウィンドウで Cloud9 の画面を開きます。
Cloud9 の画面で Create environment ボタンをクリックします。
Step 1 Name environment の画面で Cloud9 の名前を設定し、Next step ボタンをクリックします。

Step 2 Configure settings の画面で下記の通り設定します。

  • Environment typeConnect and run in remote server (SSH) を設定します。
  • Userbitnami を設定します。
  • Host に Lightsail で設定した 静的 IP を設定します。
  • Port22 を設定します。

ここまで設定したら、Copy key to clipboard ボタンをクリックし、SSH キーをコピーします。
Cloud9 の画面は一旦このままにして、Lightsail の画面に戻ります。

Lightsail SSH キー設定

Lightsail の画面から、インスタンス タブの >_ アイコンをクリックし、ターミナルを開きます。
.ssh/authorized_keys ファイルを vi で開きます。

$ vi .ssh/authorized_keys

Cloud9 でコピーした SSH キーを行追加します。
デフォルトで一行設定されているので、次のような二行になると思います。
一行が長いので、ターミナル上は改行されて表示されている可能性があります。

.ssh/authorized_keys
ssh-rsa AAAAB3NzaC1yc2EAAAADAQABAAABAQDoAqVfAKGXjPK/x/9YIxdfxg1yTyZR3PfhnltdgU..
ssh-rsa AAAAB3NzaC1yc2EAAAADAQABAAACAQDF1uOa95QY2CoomS10S2yTKvHIb+rxwLuqn6IW+0..

.ssh/authorized_keys ファイルを保存し、ターミナルを閉じます。

Cloud9 のインストール

再び、Step 2 Configure settings の画面に戻り、先程の続きから Next step ボタンをクリックします。
このとき、エラーが出るようならば、SSH キーの設定が間違っている可能性があります。見直してください。

Step 3 Review 画面に遷移後、Create environment ボタンをクリックします。
Cloud9 のインストールダイアログが表示されるので、デフォルトのままで Next ボタンをクリックします。

次もデフォルトのままで Next ボタンをクリックします。
インストールがはじまるので、しばらく待ちます。

途中、次のような画面で止まるので、ブラウザの F5 などで画面を更新します。

次のダイアログが表示されるので、これもデフォルトのままで Next ボタンをクリックします。

次のような画面でインストールは完了です。

Cloud9 の画面で、Open IDE ボタンをクリックすると Cloud9 の画面が開きます。

まとめ

以前より、シンガポールリージョンなどであれば、Cloud9 コンソールから手軽に環境構築できました。
2019年4月9日に Cloud9 は東京リージョンに対応したとありますが、2020年4月現在、Cloud9 コンソールからでは VPC や Subnet を手動で設定する必要あります。
そのため、今回のような Lightsail を使った方法がより手軽だと思います。
手っ取り早く、東京リージョンに Cloud9 を構築したいという方の助けになれば幸いです。

[参考]