Helm 3.0でkubernetesに簡単導入
Kubernetesにアプリを簡単に入れられるHelmがv3へメジャーアップデートされ、Tillerがなくなることで操作性が変化したので試す。
今回はElasticsearchとKibanaを入れる。環境はWindowsのDocker desktop付属のkubernetesを使用。
1. Helmのインストール
1.1 Helmのインストール
Windowsの場合はChocolateyを使用する。Chocolateyのインストール方法は下記参照。
https://chocolatey.org/install
Chocolateyのインストール後はコマンドプロンプトやPowerShell等のコンソールからHelmをインストール。
> choco install -y kubernetes-helm
1.2 Chart(必要なアプリケーションの集合)を検索
Helmでは必要なアプリケーション(コンテナ)の集まりをChartと呼ぶ。
search repo コマンドで目的のChartに関して検索可能。
> helm search repo Chart名
2. HelmでElasticsearchをインストール
2.1 ElasticsearchのChartを検索
今回のターゲットとなるElasticsearchをhelmにて検索。
# ElasticsearchのChart検索
> helm search repo Elasticsearch
一番上のbitnami/elasticsearchを今回はインストールする。
表示されたURLをブラウザに入力する。
2.2 レポジトリの登録とChartのインストール
表示された下記コマンドを入力。
# レポジトリの登録(Chartのインストールに必要)
> helm repo add bitnami https://charts.bitnami.com
> helm repo add stable https://kubernetes-charts.storage.googleapis.com
# Elasticsearch Chartのインストール(設定なし)
> helm install elasticsearch bitnami/elasticsearch
elasticsearchという名前でbitnami/elasticsearchがインストールされる。
設定を変えるため、一旦アンインストール。
helm delete elasticsearch
3. Chartの設定変更(Kibanaのインストール)
Chart(アプリケーションの集合)の設定をファイルに出力する。
helm inspect values bitnami/elasticsearch > config.yml
config.yml中の14行目、global中kibanaEnabledのfalseをtrueに変更
これでElasticsearchと同時にKibanaがインストールされる。
kibanaEnabled: true
変更した設定を反映しつつElasticsearch Chartのインストールを実施。この変更によりKibanaも同時にインストールされる。
> helm install elasticsearch bitnami/elasticsearch -f config.yml
コマンドプロンプトやPowerShell等のコンソールから、下記を入力して
Kibanaのサービスをローカルにポートフォワードする。
> kubectl port-forward svc/elasticsearch-kibana 80:80
ブラウザでlocalhost:80と入力してKibanaを開く。
デモデータを入れると下記のダッシュボードが閲覧可能。
KibanaとElasticsearchを個別にコンテナとしてインストールすると、コンテナ上のKibanaからElasticsearchを認識させるのがDNSの関係でしんどい。Helmを使えば、各種コンテナがパッケージ化されているため楽に処理できる。
Ingressを使って、Elasticsearchをlocalhostで公開し、Kibanaは80以外のポートを使ってポートフォワードで使用するのが最適解だろうか。
Elasticsearchは階層で認識する方式なので、ingressと相性が悪い。Ingressで80以外のポートを指定できれば便利なのだが……。
ElasticsearchとKibanaのOSS版だけでは外部データの取り込みが難しいので、EmbulkかFluentdの追加に関して追記するかも。
(一般的なCSV取り込みは有償版Kibanaの機能)
以上
Author And Source
この問題について(Helm 3.0でkubernetesに簡単導入), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/tetrar124/items/20d1dd09f7fd053be4ec著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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