LTE-M1で、あそんでみた。


LTE-M1購入

自宅でLTE-M1が使えるのか疑問がありましたが、
LTE-M1を試したかったので、おもいきって購入!

数日後に、以下の3つの商品が届きました。

SORACOM LTE-M Button powered by AWS
SORACOM Air SIMカード plan-KM1 サイズ:ナノ(データ通信のみ)
Wio LTE M1/NB1(BG96)
(Wio LTE M1/NB1とplan-KM1は、セット購入しないと何もできません。)

LTE-M1の基地局があるのか?

LTE-Mが届いたので、何をするか考える前に、
まずは、LTE-M1対応の基地局があるのか?

   確認せねば!

押すだけでLTE-M1通信が確認できるSORACOM LTE-M Buttonのボタンを、
ボッチと押すと、嬉しい事にLEDが緑色に輝いた!
SORACOMコンソールで、ボタン回数を確認すると、1500が1499になっている♬♬

気になっていたLTE-M1の基地局がない最悪の事態は回避された。
そして、LTE-M1通信確認専用のSORACOMボタンは、用済み〜

青いヤツ

いつもの赤い、Wio LTEではなく、
こちらの青い、Wio LTE M1/NB1(BG96)の出番です。

接続は以下の2つのページの情報を参考に設定を行う事で、
比較的簡単にできました。

開発環境のセットアップ
MacOS High SierraでWio LTE M1/NB1をセットアップした話

特徴は、ボタンは"RST"のみとシンプルです。
赤い、Wio LTE のような "通常モード" と "DFUモード"の切り替えがなく、
ボタンがシンプルなのが気に入りました。

とりあえず、時間を取得してみた。

<- AT+QLTS=1
-> 
-> +QLTS: "2018/12/03,10:33:37+36,0"

Cell ID と Location Area Code を取得する。

LTE-M1は、通信距離を延ばす事ができるようなので、
接続している、基地局が何処にあるか興味が出てきた。
しかし、気になる事が、ソラコムさんのこのページに書かれています。
「また現時点では plan-KM1 では基地局情報を元にした位置情報の取得はできません。」

であれば、あそびなので、無駄を承知でチャレンジしてみる。

"BG96"のATコマンドマニュアルを眺めると、BG96も"AT+CGREG=2"に対応しているらしいので、
"AT+CGREG=2"を送信し結果を取得すると、BG96でも"Cell ID"と"Location Area Code"の取得に成功。

AT+CGREG=2
OK
AT+CEREG?
+CEREG: 2,1,"854F","8045601",8

ソラコムさんのこのページでは、セッション情報からMCCとMNCを取得することを推奨していますが、
あそびなので、MCCとMNCは、固定値を使って、opencellid.orgで探すと、
ガーーン見つからない。

基地局の位置情報がわからない、
LTE-M1の基地局探しの旅は、ここで、ゲームオーバーとなりました。

諦めない

翌日、気を取り直して、基地局情報がダメでも何かわかるはず!と思い
諦めないで、実装を進める事にしました。

時間・GPS位置情報・MCC・MNC・Location Area Code・Cell ID・アンテナレベルを、
10秒毎に、データ収集・蓄積 SORACOM Harvestに送る処理を実装した。
(NMEAの解析は、TinyGPS++を使わせていただきました。)

送信データは、こんな感じ

Send:{"dt":"2018-12-03T10:32:33Z","lat":33.23XXXX,"lng":131.57XXXX,"MCC":"440","MNC":"52","LAC":"854F","CID":"8045601","sig":"-55"}

試験走行の為に、Wio LTE M1/NB1(BG96)をドッキング
実際に車で移動してみました。

Harvestでデータを確認、地図で表示できるのが嬉しい。

おお、Cell IDが、"803D301" -> "8281203" -> "803D301"に変わっている
とりあえず成功。

{"dt":"2018-12-03T22:39:04Z","lat":33.24XXXX,"lng":131.58XXXX,"MCC":"440","MNC":"52","LAC":"854F","CID":"803D301","sig":"-51"}

{"dt":"2018-12-03T22:37:43Z","lat":33.24XXXX,"lng":131.58XXXX,"MCC":"440","MNC":"52","LAC":"854F","CID":"8281203","sig":"-51"}

{"dt":"2018-12-03T22:36:01Z","lat":33.24XXXX,"lng":131.58XXXX,"MCC":"440","MNC":"52","LAC":"854F","CID":"8281203","sig":"-51"}

{"dt":"2018-12-03T22:34:40Z","lat":33.24XXXX,"lng":131.57XXXX,"MCC":"440","MNC":"52","LAC":"854F","CID":"803D301","sig":"-51"}

もう少し走行試験を行ってみました。

むむ、1ヶ所1分以上データが抜けている。
これは、私のソフトのバグですね、後日調査予定です。

そして、赤いヤツ

LTE-M1で作成した基地局情報のソフトを、WioLTEに移植して、
同じ道を走行してみました。

★本来は、同時に2つのWioを取り付けて測定したかったのですが、GPSユニットが1つしかなく、
 走行した時間帯が異なる事で、比較できる情報が取れなかったのが残念!

 GPSユニットが、もう一つ手に入ったら、ソフトの修正を行い、比較を行ってみたいと思います。

おまけ、見える化

WioLTEで取得した情報をopencellid.orgで検索すると、
基地局の位置が取得できるものがありましたので、deck.glで見える化してみました。


(赤色が基地局の位置のハズ)


(位置が取得できる基地局情が少なかった、、、)

これで、今回のあそびは、おわりです。
次回は、ソラコムボタンでのあそびを考えます。

※あそびレベルのソースによる取得結果なので、実務の参考にはしないでください。