続・Amazon Linux WorkSpaces US イメージでシステムの起動時に日本語入力を有効化する


前回の記事「Amazon Linux WorkSpaces US イメージでシステムの起動時に日本語入力を有効化する」では、既定でインストールされている ibus-kkc をインプットメソッドに指定しました。

残念ながら、私の環境では ibus-kkc で "・" (中点/中黒) をダイレクトに入力することができないことが分かりました。日本語の文章を書くときにこれは不便です。

kkc のシンプルな感じが気に入っていたので残念ですが、古株の ibus-mozc に乗り換えることにします。

Mozc をビルド・インストール

手頃なパッケージがなかったので、自前でビルドしました。

Mozc のビルドには結構癖があって、詳しく説明しようとすると、それだけで 1 つの記事になりそうです。今回はインストール手順だけ書くことにします。

  1. RPM パッケージをダウンロード1

  2. パッケージをインストール

    sudo yum -y install albuild-ibus-mozc-0.2.1-0.amzn2.x86_64.rpm
    

日本語入力 (iBus) を設定する

Mozc をインストールできたので、iBus を設定していきます。

  1. ~/.bashrc に環境変数の設定を追加する

    export XMODIFIERS=”@im=ibus”
    export GTK_IM_MODULE=”ibus”
    export QT_IM_MODULE=”xim”
    
  2. Startup Applications に iBus デーモンの起動コマンドを追加する
    コマンド: ibus-daemon -drx

  3. ログアウト & ログイン

  4. ターミナルから ibus-setup コマンドを実行して、 iBus の Preferences を開く

  5. Input Method に "Japanese - Mozc" を追加する

無事に Mozc で日本語入力できるようになりました


  1. バイナリをインストールするのが怖いという方はご自分でビルド可能です。詳しくは README を参照。