格安VPS「Time4VPS」を契約して仮想通貨を掘ってみた話


【追記:2018/10/9】
Time4VPSの運営にマイニングの可否について問い合わせた方がいたというご指摘を受けました。

運営的には「NO」だそうです。VPS業者のほとんどがおそらくそういうスタンスをとると思われるので、VPSが遊んでる時間がないように頑張ってサービスを作りましょう…

契約〜OSインストールまで

僕が今回契約したのは月400円しないくらいのMプランです。

2コア、メモリ2GBで月400円は安い…

為替レートにもよりますが2年一気に契約すると大体月換算400円くらいになります。一括払いなので一度に支払う金額はだいたい9000円ちょっとですね。

支払いは、

  • クレジットカード
  • PayPal
  • Bitcoin

の三種類が使用可能です。Bitcoinに対応しているところもいいですね。

アカウントの作成と支払い

以下リンクからTime4VPSのサイトにアクセスできます。

Time4VPS - VPS Hosting in Europe - Linux, Windows VPS

様々なサービスがありますが、今回使用するのはStandard VPSというものです。

Standard VPSの欄にあるVIEW PLANSを押すと、詳細なプランの説明がでてきます。

PRICE QUARTERLY 4ヶ月一括
PRICE ANNUALLY 1年一括
PRICE BIENNIALLY 2年一括

プランの表示としては4ヶ月一括からしかありませんが、実際には月々払いも可能です。ただ、今回の醍醐味は2年一括契約時の安さにあるため、よほどのことがないかぎりは2年一括で契約したほうがお得です。

最小構成だと月130円程みたいですね。すごい…安い…

とりあえず、マイニングに飽きたら普通にサーバーとして使いたいので、今回は2コアのMプランにします。

契約したいプランの欄にあるORDER NOWを押すと、以下のような詳細画面に飛びます。

Product Configurationという欄で支払い間隔を選択します。

Addonsは、必要に応じて選択してください。(追加料金が発生します)

Continueを押すと、最終的な請求金額が表示され、支払い方法と顧客情報の入力を求められます。

入力を終え、利用規約・プライバシーポリシーに同意し、Checkoutを押すと、支払いが完了し、インスタンスの立ち上げ処理が始まります。

しばらくしてから再度Dashboardにアクセスすると、サーバーの設定が閲覧可能になります。

SSH公開鍵の設定

自マシンで以下コマンドを実行して公開鍵ペアを作成します。

ssh-keygen -t rsa

公開鍵には名前をつけることができますが、特に指定がなければid_rsaという名前になります。

既に~/.sshid_rsaというファイルがあった場合、上書きされてしまうおそれがあるため、基本的には用途別に名前をつけることをおすすめします。

名前を入力すると、次にパスフレーズの入力を求められます。必要ない場合は、「パスフレーズなし」という選択肢もあるため、そのままEnterキーを押してください。

一連の処理が完了すると、~/.ssh直下にhogehoge.pubが作成されると思います。

hoge: 秘密鍵 ← 第三者に漏洩すると不正アクセスの危険があります
hoge.pub: 公開鍵

OSのインストール

  1. Dashboardを開きます。
  2. インストールしたいサーバーを選択します
  3. Install OSを選択
  4. インストールしたいディストリを選択(CentOSとかDebianとか選べます)
  5. Use SSH keyチェックボックスにチェックを入れ、先程作成した公開鍵暗号ペアのhoge.pubというファイルの中身をコピー&ペーストする。
  6. 「データ全部消えるけど大丈夫?」って言われるのでYesにチェックする。

この状態でContinueを押すとOSのインストールが始まります。

SSH接続

先程作成した秘密鍵を用いてログインしてみます。

ssh root@[Your Host Name] -i ~/.ssh/hoge

はい、接続が完了したと思います。

パスワード認証の無効化

もうパスワード認証は使わないので、サーバー側の設定で無効化してしまってもかまわないと思います。

/etc/ssh/sshd_config
PasswordAuthentication yes
↓
PasswordAuthentication no

マイニング

アカウントの作成

マイニングを行うためには、まずアカウントが必要です。

今回は、他の多くのサイトでも紹介されているMinerGateというサービスを利用したいと思います。

まずは、MinerGateへアクセスし、アカウントを作成してください。

マイニングソフトをインストール

MinerGateが配布しているマイニングソフトを用いてマイニングを行います。

以下コマンドを実行し、MinerGateからrpmパッケージ、及び依存ライブラリのインストールを行います。

yum clean all
yum update
yum install -y mesa-libEGL mesa-libGL libICE libSM libXext libXrender fontconfig mtdev xcb-util-wm xcb-util-image xcb-util-keysyms compat-libxcb libproxy
wget https://minergate.com/download/rpm-cli -O minergate-cli.rpm
rpm -ivh minergate-cli.rpm

以上でインストールは完了です。

マイニング

今回はMonero(XMR)のマイニングを行うため、以下のようにコマンドを実行します。

nohup minergate-cli --user [email protected] --xmr 2 &

--userのあとには、先程MinerGateのアカウント作成に使用したものを入力します。

さて、どの程度のハッシュレートがでるのかログを見てみましょう。

XMR hashrate: 41.10 H/s
XMR hashrate: 49.00 H/s
XMR hashrate: 51.80 H/s
XMR hashrate: 48.90 H/s
XMR hashrate: 48.80 H/s
XMR hashrate: 47.20 H/s
XMR hashrate: 44.20 H/s
XMR hashrate: 47.30 H/s
XMR hashrate: 46.80 H/s

大体平均47H/sくらいですね。

ちなみにマイニングの状況は、MinerGateのサイトからも見ることができます。

終わりに

持て余しているVPSを有効活用してマイニングというのもいいですね!

意外と簡単にできるので、持て余しているリソースがある方はぜひ試してみてください。

少し掘ったら成果報告みたいな記事も書く予定です。

参考

http://ysklog.net/virtual-currency/5199.html
http://altcoins.blue/minergate/:embed