DFPの運用ストレスを減らしたい。広告申込情報の安全なテンプレート運用


皆さんはDFPをどのように運用しています。用語が独特だったり、設定項目が多かったりして、Webの画面を触っていても迷子になることがありますよね?
マーケティングやセールスを担当するメンバーのように、日常的にDFPを触っていれば別ですが、たまに設定をするだけのエンジニアは特にそういった傾向が強いのかな、と思っています。

また、基本的には本番モードしか設定がないので、間違った設定がいきなりすべてのサービスに展開されてしまうといった危険性もあります。
あれ?意外とストレスフルなツールでなんですね。

この記事では、

  • 初学者が運用に携わって競ってミスしたらどうしよう?
  • たくさんのサービスやサイトで運用しているDFP枠が壊れたらどうしよう?

といった不安で夜も眠れないDFP管理者や責任者向けの方に安全・安心なDFPの運用方法の例をお届けします。

対象読者

  • たまにDFPの設定をするのエンジニア
  • DFPの運用・設定に自身がないメンバーをかかえるチームリーダー

ちなみに、DFPの設定用語がよくわからないという方はこちらの記事を参照ください。
* DFPことはじめ。基本的な用語と設定手順。

DFP運用の何がストレスフルか?DFP運用のツラミ

デフォルト設定が全公開

広告申込情報をつくると、デフォルトの公開先はなんと広告ユニット全体です。
クリエイティブのサイズで多少は絞り込まれますが、これは大事故のもとです。

設定が多い

画面見るとわかりますが、設定が多いです。それにどんな値を設定すれば良いのか門外漢でないとなかなかわかりませんね。

バリデーションっぽいことができないので、名付けが自由自在

名付けが自由自在な事自体は良いのですが、自由度が高すぎてあとから解析するときに大変です。
例えば同じサービスや、広告枠を使っていてもばらつきがでやすいです。
あとから文字列をパースするときなど色々と辛いです。

こんな名付けだとあとから辛い
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DFP運用のストレスから逃れるためのソリューション = テンプレートコピーして使う

さて、DFP運用のツラミがわかったところで、それをどうやって解消していけばよいでしょうか。
答えは「テンプレート運用」です。

きちんとしたテンプレートを用意しておくことで下記のメリットが期待できます。

  • 配信範囲を予め最小限にしておくことができる
  • 複雑な設定を全て理解しなくてもよい
  • 名称をある程度コントロールできる

テンプレート運用の進め方

  1. テンプレートとなる広告申込情報の作成
  2. 広告申込み情報の作成はコピーで

1. テンプレートとなる広告申込情報の作成

テンプレートなる広告申込情報を作成します。ポイントは下記のとおりです。

  • テンプレートとわかるように
  • 名前のルールがわかるように
  • できるだけ配信範囲をしぼるように


2. 広告申込み情報の作成はコピーで

テンプレートとなる広告申込情報を作成したら、あとはコピーして使いましょう。

注意点

テンプレート運用ですが、いくつか注意事項があります。

オーダーをまたいだ広告申込情報のコピーはできない

オーダー(= 広告申込情報をまとめたもの)をまたいだ広告申込情報のコピーはできません。開発確認用途で広告申込情報を作って、いざ本番適用しようかな、と思ったときにコピーしてつかえないのでご注意ください。

枠を設定しないと自動的ににされる

広告ユニットを選択しないで保存すると、配信先がネットワーク全体に変わって保存されます。
ご注意ください。

最後に

DFP運用いろいろとつらみがありますが、それを補ってあまりあるメリット(配信設定を自社で行える)などありますね。
テンプレートをつかって、良いDFPライフを