TableauをOracle Autonomous に繋げてみた


Autonomous(Oracle Cloud)とTableau Desktopの接続について纏まった記事がなかったので、備忘録としてまとめてみた。

接続方法としては、以下のサイトを参考にしてみてください。
https://cloud.oracle.com/opc/paas/datasheets/ADW%20Connection%20Instructions_TableauDesktop.pdf

動作環境

mac OS
Tableau Desktop
Autonomous Data Warehous Cloud

事前準備

Oracle Clientをインストール

まずは、端末にOracle Clientをインストールします。手順はいろんな記事が纏まっているので、参考にするといいと思います。
参考:https://www.tank-sakurai.com/mac-os-x_oracle-database/

Oracle Clientを取得する

公式サイトからOracle Clientのインストーラを取得します。
※事前にOracleアカウントの作成が必要
ここでは Version12(最新)のBaseの「Basic Package」をインストールしました。
https://www.oracle.com/technetwork/topics/intel-macsoft-096467.html

Oracle Clientを設定する

任意のディレクトリにzipを解凍し、解凍したフォルダ内に/network/Adminを作成します。
ここではtmp配下に解凍

cd /tmp
cp /Users/name/Downloads/instantclient-basic-macos.x64-12.2.0.1.0-2.zip ./
unzip instantclient-basic-macos.x64-12.2.0.1.0-2.zip
mkdir instantclient_12_2/network/Admin
PATHを通す

ORACLE_HOMEとSQLPATHとTNS_ADMINのPATHを作成します。
※SQLPATHはなくてもいいですが、他で使用することもあるので作成しておきます。

vi ~/.bash_profile
export ORACLE_HOME=/tmp/instantclient_12_2
export SQLPATH=$ORACLE_HOME
export TNS_ADMIN=$ORACLE_HOME/network/admin
export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH:$SQLPATH:TNS_ADMIN"

Autonomousから接続定義を取得する

Oracle Cloudのコンソール画面からAutonomousの接続定義を取得します。

Downloadに作成できた「Wallet_DB名.zip」を解凍し、配置ファイルを$ORACLE_HOME/network/adminに移動します。
※tnsnames.oraとsqlnet.ora を配置するだけで動作するようです。
※すでにtnsnames.ora,sqlnet.oraがある場合は、ファイル内の情報を既存ファイルに書き加えればOKです。

これでTableauからAutonomousに接続する準備は完了

TableauでAutonomousに接続する

まずは、Oracleに接続するドライバーが必要か確認をします。
バージョンによっては必要になるため、事前にインストールをしましょう。
https://www.tableau.com/ja-jp/support/drivers

Tableau Desktopを起動し、Oracleの接続を選択します。

接続情報を入力します。ここでは接続数の多いlowタイプを使用しています。
・サーバー:tnsnames.oraからコピーをします。
・ユーザー名:admin
・パスワード:設定したもの

これで接続完了です!
Oracle Cloudは30日間、Tableauは14日間の無料トライアルもやっているので、試される際にはぜひ!