ChromebookでVSCodeをネイティブに動かせるようになったので試した #Chromebook #io18jp #VSCode #gdgtokyo


2020/1/6追記:

現在はより改良されており,GUIのみの操作で完結します.

Linuxをオン(下記参照)にした後,VSCode公式サイトの .deb ファイルをダウンロードしダブルクリックで実行するだけ.
これは簡単!
(追記ここまで)

 

 

I/O extendedのスライド

前提

ChromebookはChrome専用機としては大変優秀1である.
しかしPCの一般的なソフトウェアはなかなか動かせない2のがネックではあった.
 
そこで黒画面など手を加えることでLinuxを導入3し,Linuxアプリケーションを利用することは可能であった.
ところがそれには開発者モード4の適用が必要であり,セキュリティのメリットが損なわれるものであった.
 

変更点

開発者モードなしでLinuxが動かせるようになった(Debian 9.4).
ただし18/05/10現在,対応はPixelbookのみである.
持っていない場合は購入5すること.

手法

まずはLinuxをインストールする.
︙ > Help > About Chrome OSを選ぶ.

Detailed build informationを押下.

CHANGE CHANNELを押下.

Developer - unstable を選択(18/05/10現在ではDev版でしかLinux対応していない),CHANGE CHANNELを押下.
Dev版ダウンロード終了後に再起動.
︙ > Settingsの検索窓より"linux"と検索.

Turn on, Installを押下.
以上でLinuxのインストールは終了.

VSCodeをインストールしていく.
 
アプリ一覧よりTerminalをクリック(これで既にLinux内でコマンドを叩ける状態).

sudo apt-get update
curl -L https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=760868 > code.deb
sudo apt-get install ./code.deb

追記(18/06/20):libxss1やlibasound2のinstallは不要になったようである.
あとはアプリ一覧にVSCodeが表示されているはずなので,クリックするだけである.

実用上の注意は別記事で紹介.

第一印象

(18/05/10時点,今後改善する可能性あり)

  • VSCodeが起動しない場合がある.OSを再起動すると改善する →18/06/20時点で問題なし
  • Chromebookで有用なアプリ切り替えショートカットのAlt + 数字キーが効かない
  • シェルフ(ChromeOSのタスクバー)にピン留めしても消えることがある
  • 解像度周りが反映されない場合がある

  1. 低コストながらもパフォーマンスやセキュリティレベルは比較的高く,管理も容易であり,操作性も良い. 

  2. CrossOverというAndroidアプリ経由でWindowsのソフトウェアを実行することは可能ではあったが,対応ソフトが少ない,あるいはバージョンが古いなどで,常用には困難を伴うものであった. 

  3. 非公式なプロジェクトとしてcroutonやgallium OSなどがある. 

  4. Androidで言うroot化のようなものである.つまりセキュリティを犠牲に自由を手に入れる類. 

  5. 高い.