Windows10上のVirtualBoxにKaliLinux2020.2をインストール


概要

自宅で簡単に複数のLinux(CentOS, KaliLinux, KaliLinux ...)を切り替えて使用したい。
会社にはESXiとかあるけど、自宅にはWindows10しかない。

そんな人のために、(既にたくさん情報があるのを承知の上で)Windows10上で稼働するVirtualBoxに
KaliLinuxをインストールした記録を残しておきました。

Windows10のVirtualBoxインストール手順はこちら
VirtualBox

ダウンロード

2020/05/13時点でのKaliLinux最新版は、ver2020.2 (2020/05/12リリース)

まずは、WEBブラウザで以下のURLにアクセス。
https://www.kali.org/


スクロールダウン


[Download Kali Linux]アイコンが見つかったら、
[Download Kali Linux]リンクを押下。


遷移先ページの[Kali Linux 64-bit (Installer)]リンクを押下。

kali-linux-2020.2-installer-amd64.isoのダウンロードが始まる。
3,860,398,080 バイト

念のために、チェックサムを確認しておく。
ダウンロードリンク右側のチェックサムを確認しておく。

コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行

certutil -hashfile (ダウンロードしたファイル) sha256


チェックサム(ハッシュ値)が一致することを確認する。

仮想マシンの作成

既にインストール済みのVirtualBoxを起動する。


[新規(N)]ボタンを押下。


[名前:]にKaliLinuxを入力。
[マシンフォルダ:]に任意の存在するフォルダを指定。
(名前にKaliLinuxを入力すると、[タイプ(T):]Linux、[バージョン(V):]Linux 2.6 / 3x / 4x(64-bit)が自動選択)
[バージョン(V):]をDebian (64-bit)に変更。
[次へ(N)]ボタンを押下。


任意のメモリサイズを指定(ここでは、2048を指定)
(稼働しているWindows10用に2GB程度残しておかないといけないので、物理メモリが4GBの機械なら1024MB程度しか割り振れない。)
[次へ(N)]ボタンを押下。


[仮想ハードディスクを作成する(C)]を選択。
[作成]ボタンを押下。


(VDIの選択を推奨となっている。ふつうは推奨に従ったほうが良い。あえてVMDKを選択してみた。)
[VMDK(Virtual Machine Disk)]を選択。
[次へ(N)]ボタンを押下。


[可変サイズ(D)]を選択。(thin provisioningのことだと思う。)
[次へ(N)]ボタンを押下。


ファイル名は変更しない。
ディスクサイズに任意のサイズを指定。(ここではデフォルト8GBを20GBに変更している。)
[作成]ボタンを押下。


仮想マシンの作成が完了。

インストール

インストールイメージファイルの指定


作成した仮想マシンの[起動(T)]ボタンを押下。


[起動ハードディスクを選択]画面で、[ファイル選択]アイコンボタンを押下。


[光学ディスク選択]画面で、[追加(A)]アイコンボタンを押下。


[仮想光学ディスクファイルを選択してください]画面で、先にダウンロードしたKaliLinuxインストールファイルを指定。
[開く(O)]ボタンを押下。


[光学ディスク選択]画面で、追加したKaliLinuxファイルを選択し、[選択]ボタンを押下。


[起動ハードディスクを選択]画面で、追加したKaliLinuxファイルを選択し、[起動]ボタンを押下。

インストール


KaliLinuxのインストール開始画面。
この画面は、マウスが効かないので、キー操作。
[Graphical Install]を選択し、[Enter]キーを押下。


[Select a langage]画面で、
[Japanese - 日本語]を選択し、[Continue]ボタンを押下。


[場所の選択]画面で、
[日本]を選択し、[続ける]ボタンを押下。


[キーボードの設定]画面で、
[日本語]を選択し、[続ける]ボタンを押下。


インストールが始まる。
機器の能力に依存するが、1分程度で次の画面が表示される。


[ネットワークの設定]画面で、
任意のホスト名を入力。(デフォルトのkaliのままでよい。)
[続ける]ボタンを押下。


[ネットワークの設定]画面で、
[ドメイン名:]を入力。(自宅なら何も入力しなくてもOK。)
[続ける]ボタンを押下。


[ユーザとパスワードのセットアップ]画面で
[新しいユーザの本名(フルネーム):]に任意の氏名を入力。
[続ける]ボタンを押下。


[ユーザとパスワードのセットアップ]画面で
[あなたのアカウントのユーザ名:]に任意のユーザ名を入力。
[続ける]ボタンを押下。


[ユーザとパスワードのセットアップ]画面で
パスワードを入力し、
[続ける]ボタンを押下。


[ディスクのパーティショニング]画面で、
[ガイド - ディスク全体を使う]を選択。
[続ける]ボタンを押下。


[ディスクのパーティショニング]画面で、選択されているディスク(おそらく、SCSI1(0,0,0)...と表示されている)を確認し、
[続ける]ボタンを押下。


[ディスクのパーティショニング]画面で、
[すべてのファイルを1つのパーティションに(初心者ユーザには推奨)]を選択。
[続ける]ボタンを押下。


[ディスクのパーティショニング]画面で、
[パーティショニングの終了とディスクへの変更の書き込み]を選択。
[続ける]ボタンを押下。


[ディスクのパーティショニング]画面で、
[はい]を選択し、
[続ける]ボタンを押下。


インストールが始まる。
機器の能力に依存するが、2~5分で次の画面が表示される。


[パッケージマネージャの設定]画面で、
[HTTPプロキシの情報(なければ空):]を入力。(自宅なら何も入力しなくてもOKだと思われる。)
[続ける]ボタンを押下。


再度インストールが始まる。
機器の能力に依存するが、1~3分で次の画面が表示される。


[ソフトウェアの選択]画面で、
追加したいアプリケーションをチェック。(通常はデフォルトのままでよい。)
[続ける]ボタンを押下。


再度インストールが始まる。
機器の能力に依存するが、10~30分で次の画面が表示される。


[ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール]画面で、
[はい]を選択。
[続ける]ボタンを押下。


[ハードディスクへのGRUBブートローダのインストール]画面で、
表示されているパーティション(おそらく/dev/sda)を選択。
[続ける]ボタンを押下。


再度インストールが始まる。
機器の能力に依存するが、2~5分で次の画面が表示される。


インストール完了
(まだ、[続ける]ボタンは押さない!)

再起動(インストールメディアの取り出し)


VirtualBoxのメニューバー-[デバイス]-[光学ドライブ]-[ホストドライブ'D']を選択。


[続ける]ボタンを押下。


KaliLinuxが起動する。


インストール時に設定したユーザでログイン。


起動完了。

スナップショットの作成

念のために、インストール直後の状態のスナップショットを取得しておく。


VirtualBoxのメニューバー[仮想マシン]-[スナップショット作成...]を作成


[スナップショットの名前(N)][スナップショットの説明(D)]に任意の文字列を入力し、[OK]ボタンを押下。

画面のリサイズ

Kali Linuxは、インストール時にVirtualBox用のモジュールをインストールするようなので、
Windowsサイズを変更し、再起動すると画面際の変更が可能。


デフォルトではSVGA(800x600)画面になっている。


VirtualBoxのメニューバー[表示]-[ゲストOSの画面を自動リサイズ]がチェックされていることを確認しておく。


Windowサイズを適当に広げる。


再起動のために、右上の電源アイコンを押下。


[再起動(R)]を押下。


画面がリサイズされる。

確認

ちゃんとインストールされているか確認


左上[ターミナルエミュレータ]アイコンを押下。

以下のコマンドを入力

uname -r
uname -v
cat /etc/os-release


Kali Linux 2020.2がインストールされていることを確認。

参考

Kali Linux Revealed(FREE BOOK : PDF)は以下のリンクから入手可能
https://kali.training/downloads/Kali-Linux-Revealed-1st-edition.pdf