360度回転対応ワンワイヤー(1Wire)シリアルサーボ TS-315を使う


今回は,シリアルサーボTS-315を使ってみましょう.

TS-315とは?

そもそもTS-315とは何か?
TS-315は1Wire,1本の通信線でシリアル接続可能な360°回転対応のサーボモーターです.
何がすごいのか?
360度回転可能なサーボモータは,最近よく目にするようになりました.
しかし,PWM駆動が主流です.

1Wireシリアル通信

TS-315は1Wireシリアル接続であることが特徴です.
1Wireにするメリットは,数珠繋ぎすることが可能なことが挙げられます.
PWM接続の場合,各サーボモータとは,1対1で接続する必要があります.
しかし、1Wireシリアルにすれば,数珠つなぎにすることが可能です.
この結果,通信ボードに,サーボモータの台数分の通信コネクタを用意する必要がなくなります.

ルネサスエレクトロニクスのがじぇるねブランドでGR-ROSEという製品があります.
GR-ROSEはROS2での使用を目的としており,近藤などの1Wireシリアルのサーボモータ向けに作られました.
ROSはROBOTIS社の製品を中心にこの1Wireシリアル接続のサーボモータが多くつかわれているようです.
しかし,高いのです,
1個5千円のサーボモータをふつうは買えません・・・
オムニホイールだと,3個で15000円を超えてしまいます.

価格

しかしTS-315は1個千円前後です,
送料含めても2000円以下で購入可能です.
よって,オムニホイールであれば3軸6千円でフルセット用意可能です.
Aliexpressで5428円でした.(2020年6月28日現在)

それでは,TS-315の実物を見てみましょう.
ケーブルと,ホーン,ネジ類が付属しています.

接続は,USB接続の変換基板を使用しました.
現在売られているものとは違う形です.
電圧は,5~8.4Vです.

GUIでコントロール

ServoTestというアプリケーションでID設定や各サーボのテストが行えます,

各サーボモータにIDを振る事で個別操作が可能になります.

シリアル通信

TeraTerm等のターミナルエミュレータで操作します.
360度回転の場合,1500が停止で,500と2500が最大値です.

コマンド例

#IDコマンドT速度(ms)

初期コマンド 位置確認

 #1PRAD\r\n

返答 

 001P0000

停止

#1P1500T100

回転

#1P500T100

3サーボ全回転

#1P500T100#2P500T100#3P500T100

といった形でコントロール可能です.