Wake on LANを使って、遠隔からパソコンを起動しよう【macOS】


はじめに

Wake on LAN (WOL)とは、「同じネットワーク内のパソコンに対して、Magic Packet(マジック パケット)というパケットを送り込み、遠隔から電源をつけることができる仕組み」です。同じネットワーク内だったとしても、中継しているルータがMagic Packetをブロックしている場合もあります。

今回は、macOSのパソコンからMagic Packetを送る方法を紹介します。

1. 受信PCのMACアドレスを確認

まず受信PCのMACアドレスを確認します。

MACアドレスは、Media Access Controlの略称で、「ネットワーク機器に割り当てられた住所」のことです。AppleのmacOSとは全く関係なく、WindowsPCにも割り当てられています。

まずこのMacについてを開きます。

そして、システムレポートを開きます。

最後に、ネットワーク > ネットワーク環境 > ハードウェア(MAC)アドレスをスクロールして探します。

2. 送信PCからMagic Packetを送信

受信PCのMACアドレスがわかったら、送信PCでターミナルというアプリを開き、以下のようなコマンドを実行してみましょう。
特に、エラーなく実行できたら、準備完了です。

% mkdir ~/bin          
% curl https://raw.githubusercontent.com/jpoliv/wakeonlan/master/wakeonlan -o ~/bin/wakeonlan
% chmod +x ~/bin/wakeonlan

最後に、以下のようなコマンドでxx:xx:xx:xx:xx:xxに受信PCのMACアドレスを入れて、実行してみましょう。

% ~/bin/wakeonlan xx:xx:xx:xx:xx:xx

これで、受信PCが起動したと思います。
研究室などで、別の部屋のパソコンがスリープに入った時に起動させたいタイミングなどがあり、意外と便利です。

参考リンク