[ゲーム] 経営ゲームのパラメータ自動生成小ネタ
[1] 概要
経営ゲームにおけるゲームの目標値やライバル店のパラメータの作成方法についていくつかまとめました。
書いてある内容が、ユーザーのプレイ情報を多く使っているので、セルフゲームコントロールの内容にも近いのかなと思います。
※セルフゲームコントロールについて、参考
https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/aitalk_miyaiwa/2
[2] ユーザーの売り上げ値を元に次の目標値を設定する
○内容について
ユーザーの売り上げ値を元に、次の売り上げ目標値を設定するやり方について記載します。
//次の売り上げ目標値の計算について
if ( 今月の売り上げ > 売り上げ目標値)
{
//目標値の更新
売り上げ目標値= 今月の売り上げ * 1.1f;
}
else {
売り上げ目標値 *= 0.97f;
}
上記の式を見ればわかりますがとても単純です。
達成できたら、売り上げ値を何倍かしたものが次の目標値になります。
目標値を定期的に達成させるために、達成できなかったら下方修正しています。
そのままゲームで使用してもおもしろくないので、加工して使用しました。
お店の全国順位があるとします。
目標達成時に、
割合値 = 今月の売り上げ / 売上目標値
を算出して、割合値が高いほど順位がアップするようにしました。
もう少し良いやり方はいくらでもあると思いますが、
このやり方のメリットはクリアまでの月数をある程度コントロールできる点です。
うまくプレイしてもその分目標値が高くなるので、次の月には目標達成が難しくなります。
[3] ユーザーのプレイ情報からライバル店のパラメータを設定する
○内容について
ユーザーのお店に人気値と売り上げ値のパラメータがあります。
ライバル店も同様に人気値と売り上げ値を持っているとします。
このライバル店の売り上げ値を計算する方法について記載します。
ユーザーのお店の人気値は、お店のサービス、お店の内装デザイン、店員の能力、機材などで増えていくとします。
ユーザーのお店の売り上げの値は、ゲームのメイン駆動で計算される部分です。
ライバル店の人気値は、
・初期値
・毎月の上昇値
・ユーザーの人気値からの上限と下限の割合値
を用意しておいて、毎月更新します。
//ライバル店の売り上げ値の計算について
ユーザーの過去10カ月分の人気値と売り上げ情報を使用します
(毎月、ユーザーのお店の人気値と売り上げ値を保存します)
合計人気 = 10ヵ月分の人気値の合計
合計売上 = 10ヵ月分の売上値の合計
1人気あたりの売上 = 合計売上 / 合計人気;
ライバル店の1ヵ月の売り上げ = ライバル店の人気値 * 1人気あたりの売上
これでライバル店の売り上げ値を算出します。
ライバルと戦っているようにみせかけて、結局はユーザー自身と戦ってるようになります。
人気値が近いほどいい感じに競争しているように見えます。
○効果について
ライバル店の売り上げは、ユーザーのデータから自動作成されます。(人気値の設定は必要です)
パラメータ調整はライバル店の人気値のみになるので、作業がとても簡略化されます。
ライバル店が複数あっても対応可能です。
ライバル店の売り上げに多少補正(*0.7~1.3)を加えたり、人気値が増減するイベント(TVで紹介されて人気が上がるなど)で変化が出るようにするといいと思います。
売上をいくら出せば勝つことができるかなど、攻略情報がはっきりしないのが欠点です。
[4] ユーザーのお店のパラメータを反転してライバル店のパラメータを作成する
○内容について
こちらもユーザーのお店のパラメータを使用して、ライバル店のパラメータを作成します。
地域A,B,Cがあって、宣伝で来客のシェア率を増やすことができるとします。
例、初期値
地域A 50%:■■■■■
地域B 30%:■■■
地域C 20%:■■
地域Aに宣伝した場合
地域A 80%:■■■■■■■■ +30%
地域B 30%:■■■
地域C 20%:■■
シェア率が増えます
次にライバル店が近くに出店してきたとします。
そのときのライバル点のシェア率は、
地域A 20%:■■
地域B 70%:■■■■■■■
地域C 80%:■■■■■■■■
として、ユーザーのシェア率を反転した値にします。
○効果について
・地域ごとに来客数が違う
・地域ごとにお店との距離情報があって近いほど宣伝効果が高い
・ライバル店との売り上げ勝負
などの要素がある場合、宣伝活動をどこに実行するかの戦略性が増します。
また、
ユーザーの地域のシェア率が、A90%,B90%,C90%のとき、
ライバルの地域のシェア率は、A10%,B10%,C10%になります。
ライバルの反転情報を使用することで、ユーザーのがんばりの結果表示や再認識の効果になります。(ライバル弱くて、俺つえーーー)
以上です。
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