Beamerスライドに参考文献リストを載せる


Beamerスライドでbibtexを使って参考文献リストを出力する方法を述べる.

bibtexファイルを作る

ref.bibというファイルに参考文献のbibtexリストを作ることを想定する.
Google Scholarで論文名や書籍名を検索して, 引用マーク「"」からbibtexを取得する.

Step1:

Step2:

Step3:

このコードをref.bibに貼り付ける.

引用したい文献に関して以上のステップ繰り返して, ref.bibを完成させる.
(例)

ref.bib
@book{boyd2004convex,
  title={Convex optimization},
  author={Boyd, Stephen and Vandenberghe, Lieven},
  year={2004},
  publisher={Cambridge university press}
}
@inproceedings{yoshida2018safe,
 author = {Yoshida, Tomoki and Takeuchi, Ichiro and Karasuyama, Masayuki},
 title = {Safe Triplet Screening for Distance Metric Learning},
 booktitle = {Proceedings of the 24th ACM SIGKDD International Conference on Knowledge Discovery and Data Mining},
 year = {2018},
 pages = {2653--2662},
 numpages = {10},
} 

スライドに載せる

スライドのテンプレートはこちらを参照.

slide.tex
\begin{frame}[allowframebreaks]{Reference}
    \scriptsize
    \beamertemplatetextbibitems
    \bibliographystyle{junsrt}
    \bibliography{ref}
\end{frame}

これを文献リストを載せたい箇所に書いておくと, 先程の例では, 本文中で\cite{boyd2004convex}\cite{yoshida2018safe}で引用できる.

  • \beamertemplatetextbibitems: 参考文献リストで引用番号([1], [2]など)を表示するために必要. 書かないと書類マークになってしまう.
  • \bibliographystyle{}: 引用のスタイル. この例では本文の登場順に並ぶ. 詳細はこちらを参照.
  • \bibliography{}: .bibファイルの名前を書く
  • allowframebreaks: スライドからはみ出たら自動でページを作成してくれるオプション

(例)

コンパイル

  • 日本語文献を含む場合
  1. platex slide.tex
  2. pbibtex slide
  3. dvipdfmx slide.dvi
  • 英語のみの場合
  1. platex slide.tex
  2. bibtex slide
  3. dvipdfmx slide.dvi

もしくは

  1. pdflatex slide.tex
  2. bibtex slide

コンパイルは最低でも3回程度必要になる. (やってみるとわかる)
コンパイル用Makefileはこちらで公開中.

pbibtexを使うかbibtexを使うかで, 使えるスタイルが変わってくる.
基本的にpbibtexのスタイルには先頭に j がつく(jplain, junsrtなど)
※使うコマンドがスタイルに対応していないとエラーが出るので注意!!

natbibを使う場合

texのプリアンブルに\usepackage{natbib}を書いておく.
本文で引用する際は, \citet{}\citep{}を使う.

  • \citet{}の出力例: Boyd and Vandenberghe (2004)
  • \citep{}の出力例: (Boyd and Vandenberghe, 2004)
slide.tex
\begin{frame}[allowframebreaks]{Reference}
    \scriptsize
    \bibliographystyle{apalike}
    \bibliography{ref}
\end{frame}

スタイルはnatbib用のスタイルを利用する必要がある.
たとえば, こちらを参照.

まとめ

bibtexを使って効率的な資料作成を目指そう.
論文では必須事項.