ISONORAFTER 関数ってのがありまして、その話


リファレンスを紐解くと、

A boolean function that emulates the behavior of a ‘Start At’ clause and returns true for a row that meets all of the condition parameters.

って書いてあって、"Start At" ってなによってことでもあるのでしょう。

そもそも Start At ってなによ
DAX Queries - DAX | Microsoft Docs を読めばわかることであるけれども、ORDER BY とともに使用すると DAX クエリ で得られる結果に対し "先頭" を指定し以降の行を取得できるということ。で、同様の動作を DAX 関数でも使えるようになっている。

ISONORAFTER(<scalar_expression>, <scalar_expression>[, sort_order [, <scalar_expression>, <scalar_expression>[, sort_order]]…)

試しながら確認

SourceTable
SourceTable = 
    CROSSJOIN(
        SELECTCOLUMNS({2018, 2019, 2020}, "Y", [Value]),
        SELECTCOLUMNS({1, 2, 3, 4}, "Q", [Value])
    )

クロス結合なのですべての組合せなテーブルがあるとして、これにフィルタをかけて試す。

SourceTable[Y] が 2019 以上の行

DEMO_1
DEMO 1 = 
    FILTER(
        SourceTable,
        ISONORAFTER(
            SourceTable[Y], 2019, ASC
        )
    )

SourceTable[Y] が 2019 以下の行

DEMO_2
DEMO 2 = 
    FILTER(
        SourceTable,
        ISONORAFTER(
            SourceTable[Y], 2019, DESC
        )
    )

で、これがどうなるか。

DEMO_3
DEMO 3 = 
    FILTER(
        SourceTable,
        ISONORAFTER(
            SourceTable[Y], 2019, ASC,
            SourceTable[Q], 3, ASC
        )
    )

SourceTable[Y] が 2019 で SourceTable[Q] が 3 の行以降

別の記述をするとこうなる。

DEMO_4
DEMO 4 = 
    FILTER(
        SourceTable,
        SourceTable[Y] > 2019
        || SourceTable[Y] = 2019
        && SourceTable[Q] >= 3        
    )

思ったこと🙄

まぁ、馴れは大切。で、確認するのはもっと大切。

その他