[AWS Cloud9]EC2自動停止を検知して別の処理を始める


はじめに

AWS Cloud9はIDEのブラウザを閉じたとき、自動でEC2インスタンスが停止する機能があります。
何分後に、自動停止するかは、設定から変更が可能です。

AWS Cloud9を1週間使うと、EC2インスタンスが自動停止するのが「便利 → 当たり前」という感覚になりました。そして、思いました。自動停止を検知してもっと楽できないかと。

やりたいこと

AWS Cloud9の機能で

  • 検知した情報をトリガーに別の処理を動作させてみる。
  • 今回は、サンプルに以下を動作確認
    • 自動停止のお知らせメール (実装したら、イチイチお知らせが来てウザくなった)
    • RDSの自動停止 (IDEとセットで使ってたので、止め忘れがなくなり非常に便利になった)

自動停止したことを検知

CloudWatchのルールを作成。

  • イベントパターンを選択
  • サービス名:EC2
  • イベントタイプ:EC2 Instance Status-change Notification
  • 特定の状態:インスタンスの停止を設定
  • Specific instance Id(s):AWS Cloud9のインスタンスIDを設定
{
  "source": [
    "aws.ec2"
  ],
  "detail-type": [
    "EC2 Instance State-change Notification"
  ],
  "detail": {
    "state": [
      "running",
      "stopped"
    ],
    "instance-id": [
      "AWS Cloud9のインスタンスID"
    ]
  }
}

検知した情報をトリガーに別の処理を動作

ターゲットに今回は2つ(SNS(メール送信)とLambda(rds停止)を設定しました。)
SNSは使い道を思いつかなかったのでEメールを設定したのみ。jsonがそのままメールに飛んでくる。

LambdaはついでにIDE起動したときの動作も記述。

  • IDE起動→EC2開始→RDS開始
  • IDE終了→30分後EC2停止→RDS停止
IAMロール
{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Action": [
                "logs:CreateLogGroup",
                "logs:CreateLogStream",
                "logs:PutLogEvents",
                "rds:StartDBInstance",
                "rds:StopDBInstance"
            ],
            "Effect": "Allow",
            "Resource": "*"
        }
    ]
}
lambda_function.py
import boto3

def lambda_handler(event, context):
    dbinstance = 'RDSインスタンス名'
    rds = boto3.client('rds')
    instanceState = event['detail']['state']
    if instanceState == 'stopped':
        result = rds.stop_db_instance(DBInstanceIdentifier = dbinstance)
    else:
        result = rds.start_db_instance(DBInstanceIdentifier = dbinstance)
    print(result)    
  • 開始状態のRDS

  • EC2が停止するイベントが発生

  • RDSが自動で停止

まとめ

  • CloudWatchを使うことでIDEの終了後、EC2自動停止を検知できました。
  • 後続処理を自動化できることが分かったので、一日の作業終了をブラウザを閉じるだけに出来そうです。

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