slee-Pi3(ラズパイ用電源管理/死活監視モジュール)の使用I2Cアドレス変更


slee-Pi3は、ラズパイの電源管理や死活監視の設定をI2C経由で行います。
今回はパワーマネジメントモジュール設定用のI2Cアドレスの変更方法をご紹介します。
slee-Pi3と他デバイスの併用でI2Cアドレスが被ってしまう際に利用できる便利な機能です。
ぜひご活用ください。

パワーマネジメントモジュール設定用のI2Cアドレス変更

slee-Pi3のハードウエアについてはこちらを参照ください。
I2Cアドレス変更はDIPSW1にて行い、デフォルトでは以下の0x6Eに設定されています。

$ i2cdetect -y 1

上記コマンドでも確認できます。実行すると、

今回は[0x6E]→[0x6D]への変更を例に紹介します。

[手順1]DIPSWの変更


DIPSWは赤丸部分に配置されています。
SWはスライド式で簡単に変更できます。

①シャットダウン
②DIPSWの"1"をON側に引き上げる
③JP4でリセットするようにピンを付け替える※設定は全てリセットされます。
④起動

[手順2]sleepi3ファイルの書き換え

$ sudo vi /etc/default/sleepi3

上記を実行して、ファイルを開きます。

ファイル中盤に上記のような記述があります。
①"I2C_ADDRESS=0x6E"を"I2C_ADDRESS=0x6D"に書き換え、保存
②再起動

起動後にi2cdetectコマンドを実行すると、

6E → 6D にアドレスが変わっています。

※再起動前にi2cdetectコマンドを実行しても、上記のようにアドレス変更はされますが、sleepi3ctlコマンドを実行するとエラーになりますのでご注意ください。

以上が変更方法の紹介でした。
slee-Pi3を使った開発にぜひお役立てください。
ご覧いただきありがとうございました。