MacBook の発熱を調べてみた
はじめに
MacBook を使っていると,発熱に悩まされます.
MacBook をはじめとするノート PC の発熱は,CPU パフォーマンスの低下,バッテリー寿命の劣化などを招くので,可能限り避けたいです.
そこで MacBook を冷却する方法をいくつか検討し,実際に温度を計測しました.
送風機による空冷
MacBook の背面に風を当てて冷却する方法です.
今回は,DIGI+製の↓の機材を用いました.
(出典:https://www.digiplus.online/products/dgp-ncs01.html)
スタンドによる自然放熱
今回は,Majextand を用いました.
Majextand は,ステンレス製の折り畳みスタンドです.
MacBook の背面に粘着テープで貼り付けて使用します.
スタンドを立てることで,外出先でも背面を露出させることができます.
(出典:https://kopek.jp/archives/majextand.html)
実験
空冷の有無,スタンドの有無,CPU への負荷の有無といった諸条件を変えて温度を計測し,
空冷と自然放熱にどの程度効果があるか確認します.
計測方法
評価に用いた機材
MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 Ports)
プロセッサ:2.7GHz クアッドコア Intel Core i7
温度計測
温度の計測には,iStatを用います.
下の画像のように,各種パーツの温度や消費電力を監視することができます.
空冷有り,スタンド無し,CPU への負荷あり…といったような諸条件をセットしてから,5分後の温度を計測します.
議論を簡単にするため,今回は 4つの CPU の平均温度のみを評価することにします.
Majextand の着脱
粘着テープによるスタンドの着脱は容易ではないため,↓のようにマグネットテープを用いました.
CPU の負荷
MacBook の CPU が4コア8スレッドのため,
下記のスクリプトを7回バックグラウンド実行しました.
yes > /dev/null &
注意事項
空冷と Majextand を併用する際は,風を効率良く当てるためにスタンドを畳んで計測しました.
したがって,背面の冷却効果はあまり期待できません.
「畳んだスタンドによって空気が遮られてしまい,かえって冷却効率が落ちるのではないか?」1と予想していたので,あえて計測しました.
実験結果
- 無負荷時,スタンド無しで空冷の有無を比較すると,約11℃平均温度が変わる
- 無負荷時,空冷無しで スタンドの有無を比較すると,約3℃平均温度が変わる
- 負荷がある場合,空冷がある場合は,スタンドの有無による差は殆どない1
- CPU に高い負荷をかけた場合,いずれの冷却手段をもってしても89℃前後で張り付く
おわりに
今回の結果から,MacBook の温度を下げるには,
CPU に負荷をかけない>送風機で空冷>スタンドによる自然放熱
という順序で効果があるようです.
CPU に負荷をかけた計測では,一見すると空冷や自然放熱の効果が無いように見えてしまいますが,これは冷却能力が追いついていないためだと考えられます.
例えば負荷をかける CPU の数を1個,2個…と段階的に増やしつつ計測することで,送風機やスタンドによる冷却能力が確認できるのではないかと予想します.
ここまで読んでいただきありがとうございました.
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この予想は間違いであることが実験よりわかりました. ↩
Author And Source
この問題について(MacBook の発熱を調べてみた), 我々は、より多くの情報をここで見つけました https://qiita.com/lxacas/items/6287eaad7de136e5a94c著者帰属:元の著者の情報は、元のURLに含まれています。著作権は原作者に属する。
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