テスト技法を選ぶために欠陥を考える


皆さんはテスト技法を利用したことがあるでしょうか?
テストを開発する場合、最終的には具体的なテストケースを作成しなければなりません。

テストの目的を考え、対象機能やシナリオを明確にし、そのテスト条件を洗い出した!
そんなとき…「あれ、どんなテスト技法を使ったらいいんだろうか…」と悩んだことはありませんか。(私はあります…)

テスト技法を選ぶためには、いくつかの対象を明確することで考えることができます。
洗い出したテスト条件はなにがしかのリスクがあるためにテストケースとして実装されているはずです。ということは、おそらく発生するのではと考えている欠陥があるはずです。

テスト条件からテスト技法までのつながり

テスト条件を明確にして、それに対してどんな欠陥が発生しそうかと考えると必然的に利用するテスト技法が見えてきます。

ISTQBやJSTQBのテストアナリストという資格認定のシラバスに具体的な欠陥とテスト技法の組み合わせがあったので下記に記載します。
まずはここから考えてみてはいかがでしょうか。

[例]
①テスト条件:運賃料金に対して、対応した購入クラスが選択されること)
↓
②発生しそうな欠陥:料金境界のずれによる誤った購入クラスの選択
↓
③欠陥が抽出できるテスト技法:境界値分析

上記の表にない欠陥がある場合は、どんな技法で欠陥が検出できたかを記録し、基準としてメンテナンスされると良いです。
検出したい欠陥を意識しながらテストケースの作成、実施をしてみましょう。

Note:JSTQB用語集より
テスト条件(test condition)
コンポーネントやシステムのアイテムやイベントで、 テストケースにより検証できるもの。たとえば、機能、トランザクション、フィーチャ、品質の属性、構造要素など。

参照