Emacsを使ってみる


「好きなテキストエディタは何ですか?」→「好きとかじゃないですけど、とりあえずVim使ってます。」という人向けのEmacsの導入編です。

Emacsってなんですか?

イーマックス って読みます。
テキストエディタです。
(マニュアル引用:拡張およびカスタマイズが可能で、自己文書化を行い、リアルタイム表示を行うエディタ)

GNU Emacs

最新のVersionは Emacs 25.1 − latest release です。
ダウンロードはコチラから。

Emacsはviと並びUNIX文化における伝統的なエディタ戦争の主要な当事者の2つである。Emacsとviは共に未だに現役である古来のアプリケーションの中では最古の部類である。

よく出てくる表現等

C

C:Ctrlキーのこと。 C-x は、Ctrl+x という意味です。C-x u という記述は、Ctrl+x を押した後、Ctrlを離してuを押す。重要です。

M

M:Meta(メタ) のこと。キーボードによって、AltやEscで利用されている。Metaキーをどのキーにバインドするかで、Emacsの使いやすさを左右します。(知らないと、Metaキーが使いづらいという理由で挫折するケースがある。)。MacのデフォルトはEscとなっている。

Buffer

Buffer:バッファーのこと。Emacs内のファイル領域で、複数ファイルが同時に開けるのはこれのおかげ。画面下部に Mini Bufferがあり、コマンド内容が表示される。

基本操作

起動

emacs [filename]

emacs -nw [filename]
※nw:Linux等のターミナル内でemacsを起動する場合のオプション

終了

C-x C-c

編集中のBufferがなければ即終了できます。

コマンドをキャンセルする

C-g

誤ったコマンドを打った場合、このコマンドでキャンセル出来ます。

カーソル移動

概要 コマンド
右(→) C-f
左(←) C-b
上(↑) C-p
下(↓) C-n
前の単語 M-b
次の単語 M-n
前のページ M-v
次のページ C-v
行頭 C-a
行末 C-e
ファイル先頭 M-<
ファイル最後 M->

Metaキーを利用するコマンドはよく使いますが、
MacだとEscで使いづらいので設定変更したほうがよいです。

編集系

概要 コマンド
改行 C-j
コピー M-w
カット C-w
貼り付け C-y
削除 C-d
Undo C-x u
Redo C-g C-/

検索・置換

概要 コマンド
検索 C-s
逆方向に探す C-r
置換 M-%

※置換は、y:yes n:no !:all q:quit というコマンドで実行します。
emacsはデフォルトで、大文字と小文字を区別しません。

ファイル操作

概要 コマンド
ファイル名を指定して開く C-x C-f
保存 C-x C-s
名前を変えて保存 C-x C-w

Window操作

概要 コマンド
上下分割:horizontal C-x 2
左右分割:vertical C-x 3
ウィンドウ切り替え C-x o
ウィンドウを閉じる C-x 0
分割を全て解除 C-x 1

Buffer操作

概要 コマンド
buffer listの表示 C-x C-b
buffer の切り替え C-x b
削除フラグをつける d
保存フラグをつける s
保存/削除の実行 x
フラグを解除する u
バッファメニューを終了 q

buffer list を表示させると、以下の様なWindowが表示される。

buffer list を操作する画面で、上記の d,s,x,u が使用できるようになります。

d(バッファを閉じる) s(バッファをファイルに保存する)等の設定を指定した後、xでまとめて実行出来る。バッファが閉じられるだけで、物理ファイルには影響はありません。

Shell

M-x shell で Buffer内でShellを立ち上げることが出来る。

まとめ

ほんの入口のみ紹介しました。
使ったこと無い方は、とりあえずインストールして触ってみましょう。