JSTQB AL テストマネージャ 第1章 420分


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1.2 テストプロセス

計画、モニタリング、及びコントロール⇒分析⇒設計⇒実装⇒実行⇒終了基準の評価とレポート⇒終了作業

1.2.1 テスト計画作業

  • テスト計画を策定し、更新すること。
  • プロジェクト全体を通じて継続する。
  • テスト戦略で特定された使命や目的を達成するために必要な、活動とリソースの特定を行う。
  • プロジェクトのガイド、計画順守の判断、及び目的達成の評価に使用されるメトリクスを収集し追跡する方法を特定する。
  • テストアプローチを定義する。
  • 対処的戦略を採用する場合は、探索的テストなどの動的テスト技法のテストチャータとツールを作成する計画が必要となることがある。
テスト計画とは
計画されたテスト活動の狙い、アプローチ、リソース、スケジュールを記述するドキュメント。
テストアイテム、テストすべきフィーチャ、タスク、各タスク担当者、テスト担当者の独立の度合、テスト環境、用いるテスト設計技法と開始・終了基準、それらの選択の理論的根拠、それに代替計画を必要とするあらゆるリスクを識別する。
これはテスト計画プロセスの記録である。
テストアプローチとは
特定のプロジェクトでテスト戦略を実装したものである。
典型的に、プロジェクト(テストプロジェクト)のゴール、実施されたリスクアセスメント、規定されたテストプロセスの開始点、適用するテスト設計技法、テスト終了基準、実施するテストタイプなどにもとづいた決定事項を含んでいる。
テスト戦略とは
テストをどう行えば、最も効率的で効果が高いテストができるかを示すもの。
組織や長期計画で実施すべきテストレベルと各テストレベルでのテスト内容を高位レベルで記述したもの。[ISTQB]
※テスト戦略は組織で共通化したテンプレートであり、それをもとに各プロジェクトではテストアプローチとして具体化する。[SQUARING]
テストベースとは
コンポーネント要件やシステム要件を導出できる全てのドキュメント。
テストケースの素材となる、テスト対象の性質や品質、特徴などを記したものを指す。 
例えば、要件や、アーキテクチャ、設計、インターフェース仕様など、さまざまなものがある。

テストチャータとは
テスト目的を記載したもの。
探索的テストにて使用する。

1.2.2 テストのモニタリングとコントロール

  • テストスケジュールと進捗確認方法を確立する。
  • テスト成果物とテストリソースを計画と比較して追跡できるようにする。
  • テスト成果物とテスト活動のステータスをテストベースに関連付ける場合、プロジェクトとビジネスのステークホルダーにとって理解可能で適切な方法で行うことが、特に重要である。
  • 計画と実際の進捗との比較、及び必要に応じた是正措置の実装を含む。テストコントロールでは、必要に応じてテスト計画作業を再検討するなど、使命、戦略、及び目的を満たすようにテストをガイドする。

1.3テスト分析

  • 何をテストするかをテスト条件の形式で定義する活動
テストケースとは
「この状態でこの入力を行えば、この処理が行われてこの結果が期待される」といった内容を記載したもの
テスト条件とは
テストケースにより検証できるもの。例えば、機能、トランザクション、フューチャ、品質の属性、構造要素など

テスト条件を指定するための詳細度合いを決定するには、以下考慮する必要がある。
詳細にテスト条件を考えると、たくさんのテスト条件を作成する傾向がある。

  • テストレベル
  • テストベースの詳細度と品質
  • システムまたはソフトウェアの複雑性
  • プロジェクトリスクとプロダクトリスク
  • テストベース、テスト内容、およびテスト方法間の関係
  • 使用するソフトウェア開発ライフサイクル
  • 使用するテストマネジメントツール
  • テスト設計及びその他のテスト成果物に関する、詳細度、及び文書化レベル
  • テストアナリストのスキルと知識
  • テストプロセス及び組織自体の成熟度(成熟度が高いほど、高い詳細度合いが必要となることもあれば、低い詳細度合いが可能になることもあることに注意)
  • コンサルテーションのために他のプロジェクトステークホルダを利用できる可能性

1.4 テスト設計

  • テストケースを生成する作業
  • 下位テストレベルのテストでは、テスト分析とテスト設計が統合されて活動する可能性がある

1.5 テスト実装

  • テストケース、テスト手順、テストデータを実装する活動
  • テスト実行開始準備の最終チェックも含む
  • テスト環境及びテストデータの詳細な説明の作成を含むことも可能

早期のテスト実装の短所

  • アジャイルの場合、コードが劇的に変化し、実装作業の多くが陳腐化する可能性がある

早期のテスト実装の長所
- ソフトウェアの正しい動作状態の稼働例を提供

1.6 テスト実行

  • 開始基準を満たしたとき始まる

  • テスト担当者に裁量を与えて、経験ベースおよび欠陥ベースの技法にて、テストしてもらう。

テスト実行での、テストマネージャの主な役割
- テスト計画に従って進捗をモニタリングし、テストを成功に導くため、コントロール活動を実行すること。

1.7 終了基準の評価とレポート

  • レポートの詳細度合いは、テスト計画フェーズで検討し、ステークホルダーと協議が必要

1.8 テスト終了作業

  • 主要なアウトプットを集めて、次工程の担当者に引き渡すか、保管する必要があり、この作業が終了作業である。

テスト終了作業は大きく4つの作業がある。

  • テスト完了チェック
  • テスト成果物の提供:次の人々へ
  • 学習した教訓:振り返りミーティング等
    • 見積もりは正確であったか
    • 欠陥の傾向と結果
    • プロセス改善の余地
    • 今後対応すべき、予定外の作業が発生するか
  • 成果物の保管:大切に保管