MacOS Mojave 10.14.3のBootCampでWindows10を入れるのに手間取ったメモ


はじめに

自分の所有するMacBook AirへBootCampを用いて,Windows10をインストールしようとした.
MacOS Mojave 10.14.3をクリーンインストールした直後にBootCampアシスタントを起動し,MacOSとWindows10のパーティションを作成する画面で次のエラーが出た.

  • 「ディスクにパーティションを作成できませんでした.ディスクユーティリティでエラー個所を修正してください.」

この記事はこの悪名高きエラーと戦おうというものです.
戦った際のメモのレベルで見ていただけると幸いです.

環境

  • MacBook Air (13-inch Mid 2013)
  • MacOS Mojave 10.14.3

巷で挙げられている対処法の実施

FireVaultのオフかどうかの確認

このページにあったFireVaultがオフになっているかチェックを行った.
MacOSをクリーンインストールした直後だったため,FireVaultはオフであり,この解決方法は使えなかった.

ディスクユーティリティのFirstAid実施

このページに記載のあったBootCampアシスタントがパーティション分けを行うMacOSの入ったストレージ(筆者の環境ではMacintosh HD)をスキャンした.
結果としてはOSのクリーンインストール直後なのでエラーは存在しなかった.
そのため,この解決方法も使えなかった.

解決方法

前述のFirstAid実施の際,MacOSの入ったストレージにてエラーはなかったものの警告として,このページにも記載のある以下の警告がスキャン中2回ほど出ていた.

  • mac warning:Overallocation Detected on Main device:(アドレス番地?) bitmap

この警告を深読みしてみた結果,FirstAidで実施されるfsck_apfsコマンドに行き着いた.
なんでクリーンインストール直後にこんな警告出るんだよ.公式インストーラーにバグあるのでは.

fsck_apfsコマンドについて

man fsck_apfsとやった結果が以下のものになる.

簡単に言えば,FirstAidのコマンド版だ.APFSフォーマットのストレージを検査してくれる.
注意点としては,これから使うオプション-oが「古いバージョンのfsck_apfsコマンドで新しいOS?に対してこの処理を行うな」と言われている程度か.

fsck_apfsコマンドの実施

ここから記載する処理はMac側のバックアップをしっかりとった上で,全て自己責任で行ってください.
1. まず,Macをシャットダウンし,commandキー+rキーでリカバリーモードに入る.
2. 左上のバーからユーティリティを選んでターミナルを開く.
3. diskutil listとターミナルへ打ち,MacOSが入っているストレージを確認.
続きの処理では/dev/disk2がMacOSのストレージと仮定
4. fsck_apfs -n -l /dev/disk2とターミナルへ打ち込み,前述の警告が出ているストレージか再度確認.
5.警告が出るストレージだと確認したら,以下のようにコマンドを打ち込み,該当警告部分を修復.

fix.sh
diskutil unmountDisk /dev/disk2
fsck_apfs -o /dev/disk2

上記の処理を終了したら,ターミナルを終了し,リカバリーモードを終了.
Macを通常通り起動させる.
あとは,BootCampアシスタントで指示されるままに操作すれば,Windows10を入れられる.

後日談

BootCampのインストールは無事にうまくいったものの,筆者はMacOS側のApp Storeでサインインできなくなる不具合が生じた.
このページにあるiCloudから一旦,全てサインアウトする事によってそれも解決できた.
色々あったけど,うまくいった〜!