micro:bitのコンパイル環境をArduino IDEで構築する


■micro:bit購入のきっかけ

2020年のお正月、実家のある大阪に帰省した際、日本橋の共立電子で「micro:bit」を購入したことがきっかけです。

何年か前から名前だけは聞いたことがあって、『おもちゃ』と思って購入することはなかったのですが、子供が5歳になり『こういうおもちゃに興味をもってくれたらな~』と思うようになり、micro:bitを購入しました。

■Arduino IDEを選択したわけ

じゃあ、なぜ開発環境はArduinoなの?
micro:bitの開発環境なら、下記のようなものがあるじゃないか?
オフラインで開発できるMuエディターというのもあるのですが、それは少し置いておいて...

開発環境 URL
Microsoft MakeCode https://makecode.microbit.org/#
Pythonエディター https://python.microbit.org/v/2.0


その通りなのですが、Web経由で開発する必要があるのが面倒くさい。
正直、仕事でArduinoを使う機会が多いのと、自宅にArduinoUnoがあるのに未だ開封すらしていないので、この機会にArduinoも弄ろうと思ったのがArduino IDEを選択した一番の動機です。

■手順

1.Arduino IDEを以下の場所からDLする。
https://www.arduino.cc/

2.ボードマネージャーの追加
Arduino IDEでMicro:bitを使えるようにするため、ボードマネージャにMicro:bitのURLを追加する。
[ファイル]→[開発環境]を選択し、下記URLを設定する。
https://sandeepmistry.github.io/arduino-nRF5/package_nRF5_boards_index.json

※上記URLは、ここに記載されています。

3.ボードマネージャーからnFR5をインストール
nRF5をインストールした後、「BBC micro:bit」を選択する。



S110を選択

4.サンプルプログラムの書き込み

const int buttonA = 5; // the number of the pushbutton pin
const int buttonB = 11; // the number of the pushbutton pin

void setup() {
  Serial.begin(9600);
  Serial.println("microbit is ready!");

  pinMode(buttonA, INPUT);
  pinMode(buttonB, INPUT);
}

void loop(){
  if (! digitalRead(buttonA)) {
    Serial.println("Button A pressed");
  }
  if (! digitalRead(buttonB)) {
    Serial.println("Button B pressed");
  }
  delay(500);
}

AボタンまたはBボタンを押下したら、シリアルに押された事をプリントアウトするプログラム。
[ツール]→[シリアルモニタ]で、シリアル出力を確認するウィンドウを表示し、以下の通り表示されていればOK。