仕事の基本ツールにMarkdownを浸透させる


Markdownは軽量なマークアップ言語です。基本はテキストファイルを1つ用意すれば、ツールを整えることで、とても軽量な仕事環境を用意することができます。このQiitaでは、ノート(OneNote、Evernoteのイメージ)の用途、プレゼンテーションツール(PowerPoint、Keynote)の用途の2つのポイントで、Markdownを活用できるように整理してみます。

1. Makrdownの文法について

Markdownの文法はシンプルです。シンプルで表現力が抑えられているため、書く内容に集中できるというメリットがあります。文法については、Qiitaでもその他ネット上でも、説明がたくさんありますので、それらを参考にしてください。例えば、これ→Markdown記法 サンプル集などです。

しかしながら、Markdownには フレイバーという方言 がたくさんあります。中級者になったらプラットフォームごとにフレイバーごとにどういった記法の違いがあるかを調べると良いと思います。

2. ノートとして活用する

ノートとして活用する場合、一番の候補としては、Visual Studio Codeだと思います。
Microsoftが提供する無償の高機能エディターです。

Visual Studio Codeの標準機能や、拡張機能を利用することにより、Markdownを利用して下記の機能を備えた環境を用意することができます。

  • ビューワー機能
  • エクスプローラー機能(OneNoteでいう、ノートブックと、ページに相当するもの)
  • エクスポート機能(HTMLやPDFに出力する)

上記のビューワー機能と、エクスプローラー機能は、Visual Studio Codeの標準機能によってまかなえます。

エクスプローラー機能がしっかりしているので、フォルダ分けをすればノートブック、ページの概念は作れます。また端末をまたいだファイル共有は、Markdownが単純なテキストファイルであるため、OneDriveでもDropBoxでもGithubでもなんでもOK。ビューワーは、最初から簡易的なビューワーがついています。ビューワーの見た目をカスタマイズする方法も用意されており、CSSを変更することで対応可能です。

私が書いた解説記事も含めて下記のポストがお勧めです。

3. プレゼンテーションツールとして活用する

Marpというツールが便利です。
日本人の方が開発しているようで、クロスプラットフォームに対応しています。社内向け資料などの凝ったデザインが必要でない場合は、かなり有効な手段です。PowerPointなどで図形の配置や、フォントの選択・サイズ調整を行うのは本質的でないときもありますからね。

記法として普通のMarkdownと異なるのは、ページごとに区切り線を入れることくらいです。下記のサンプルのように記述するとあっという間に、3ページがそれなりのデザインで完成します。

# タイトル
---

# スライド1
ほげほげ

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# スライド2
ふがふが

Marpを使用したイメージはこのような感じです。左側がMarkdownエディタで、右側がプレビュー画面です。作成したスライドはPDFにエクスポートも可能です。

4. おわりに

Markdownを使って、ノートとプレゼンテーションツールをカバーする方法を案内しました。MS Officeに不慣れな人も多いので、こういった手段を確保しておくことは仕事のストレスが減る手段の一つかもしれません。エンジニア的には上で説明した機能以外にも、UMLや数式などもテキストでカバーできると嬉しいですね。そのあたりのMakrdownへの組み込み手段は引き続きまとめてみたいと思います。