nRF Connect SDK:タイマー


タイマーはちょっとだけ扱いが違う

nRF SDK時代にはタイマーもペリフェラルの一つとして扱われており、TWIMやSPIMと同列にインスタンスを作って使っていました。これらのAPIはnRF Connect SDKでも残っており、Zephyrのお作法としてはあまり好ましくないと思われますが直接APIを叩くことで各種ペリフェラルを使うことができます。
TWIM

SPIM

タイマードライバーも同様に残っていますが・・・

タイマードライバーもTWIMやSPIMと同様に残っています。残ってはいるのですが・・・Zephyr OSが使っているため、ユーザーは使用することができません。厳密には使おうとするとFatal Errorを起こして動きません。
ですので、タイマーに関する一切の制御はZephyrの機能を使って実装することになります。

タイマーAPI

ZephyrのAPI一覧はこちらです。

使うのはk_timer_start()とk_timer_stop()、そしてK_TIMER_DEFINEの3つだけだと思います。

サンプルコード

0.5秒毎にHello Worldを表示し、3秒後にタイマーを停止します。

main.c
/*
 * Copyright (c) 2012-2014 Wind River Systems, Inc.
 *
 * SPDX-License-Identifier: Apache-2.0
 */

#include <zephyr.h>
#include <sys/printk.h>

static void timer_stop_handler(struct k_timer *timer)
{
    printk("Finish!\n");
}

static void timer_handler(struct k_timer *timer)
{
    printk("Hello World! %s\n", CONFIG_BOARD);
}
K_TIMER_DEFINE(timer, timer_handler, timer_stop_handler);

void main(void)
{
    k_timer_start(&timer, K_NO_WAIT, K_MSEC(500));
    k_msleep(3000);
    k_timer_stop(&timer);
}

実行結果

こんな感じです。

余談

あれ、タイマーのことについて書いたと思っていたのに書いてなかった・・・。
そんなに難しくないですし、内容もZephyr寄りなのでこのくらいで(笑)。