MACでpyenvとvenvを使ってPython仮想環境構築


この記事を書いた目的

自分は春から新社会人になる為, 会社で配布されるMacbookに対して,
開発環境を整えるのに時間を割いてしまうのではないか?
と思ったのがきっかけでした。

自分で新しく購入したMacbbok, 会社で配布されたMacbookを用いて, Macの開発環境を整えてみたいと思った方を想定しながら,簡単高速再現性の三つを意識して開発環境の手順を記していきます。

1:Homebrewのインストール

HomebrewはMacのパッケージ管理ツールです。
Homebrewを使うことで、ターミナルからコマンドを実行するだけで、パッケージのインストールやアンインストールが簡単に行えます。

例えば、Homebrewを使わずにMacにPythonをインストールしようとすると, 以下の面倒な3手順が必要となる。
①Pythonの公式サイトにアクセス
②Pythonをダウンロード
③ダウンロードファイルを起動してインストーラに従ってインストールする

それがHomebrewを使うと、たった1行のコマンドを実行するだけでインストールできる!

インストール方法

ターミナルを開いて, 以下のコマンドをコピペして実行。

$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"

インストール確認方法

以下コマンドを実行することで, Homebrewがインストールされていることを確認。
(※バージョンは違っていても問題ありません。)

$ brew -v
Homebrew 3.2.14

アップデート方法(おまけ)

Homebrew自体を最新化。
最新化することで、利用できるパッケージが増えたり、パッケージの最新バージョンが使用できたりします。

インストール済みのパッケージをすべて最新化する
$ brew upgrade

インストール済みの特定のパッケージのみ最新化する
$ brew upgrade パッケージ名

インストール済みのパッケージ一覧の表示(おまけ)

これまでにインストールしたパッケージの一覧を表示します。

$ brew list

パッケージの検索(おまけ)

Homebrewで使えるパッケージの検索を行います。
引数のパッケージ名を省略すると、Homebrewで使用できる全パッケージが表示されます。

Homebrewで使用できるパッケージを表示する
$ brew search

Homebrewで使用できるパッケージを表示する
$ brew search パッケージ名

2:pyenvのインストール

異なるバージョンのPythonを簡単かつ高速にインストールする為のパッケージ

インストール方法

$ brew install pyenv

インストール確認方法

$ pyenv -v
pyenv 1.2.21

設定方法(このままではpyenvを簡単に扱えない)

手順1(シェルの確認)

自分のMacbbokのシェルの種類を確認。

echo $SHELL

上の実行結果が
・/bin/bashならbash
・/bin/zshならzsh
であることが分かります。

手順2(環境変数設定)

手順1でbash判定された方は以下のコードを1行ずつコピペして, 実行してください。

echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
変数を反映
source ~/.bash_profile

手順1でzsh判定された方は以下のコードを1行ずつコピペして, 実行してください。

echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.zshrc
変数を反映
source ~/.zshrc

3:Pythonのインストール

様々なバージョンのPythonをインストールする。

インストールできるPythonのバージョンリストを表示

pyenv install --list


現時点で最新のバージョンは3.10.3であることが分かります。
(※3.11.0a6や3.11.devは一部バグが含まれている可能性があるため, 指定していない。)

指定のバージョンをインストール

pyenv install 3.10.3

インストール済みのバージョン確認

pyenv versions

指定したバージョンに変更

pyenv global 3.10.3

4:仮想環境の作成

仮想環境を作成しないと…
OSデフォルトのPythonはパッケージ管理などで使っているのでユーザーの都合で変更できない
OSデフォルトのPythonは古いバージョンを使っている場合が多く、開発に使うとトラブルのもと。
といった問題が生じる。

仮想環境作成

python -m venv 仮想環境名

仮想環境内部に入る

source 仮想環境名/bin/activate

仮想環境から脱出

deactivate

仮想環境削除

rm -rf 仮想環境名

おわり

以上で, Pythonのセットアップから仮想環境作成まで完了しました。
ぜひ, 個人・チームで開発案件に携わるときは, 仮想環境を作成の元行ってみてください。