Ubuntu 20.04.4 LTS にFTPサーバを構築


ファイルの移動を楽にするためにFTPサーバを導入したのでメモ。
FTPサーバはいくつか種類があるが、今回はvsftpdを使用する。

目次

  1. vsftpdをインストール
  2. 起動、自動起動の設定
  3. 機能しているか確認

手順

1. vsftpdをインストール

vsftpdをインストールするには以下のコマンドを実行する。

~$ sudo apt install vsftpd -y

オプション -y をつけると'Yes' or 'No'を聞かれずにインストールを開始することができる。

2. 起動、自動起動の設定

以下のコマンドでvsftpdを起動できる。

~$ systemctl start vsftpd

Ubuntuを起動した際にvsftpdを自動で起動させたい場合は以下のコマンドを実行する。

~$ systemctl enable vsftpd

3. 機能しているか確認

サーバ内での確認

以下のコマンドを実行。

~$ ftp localhost

機能しているとユーザ名の入力を促される。

~$ ftp localhost
Connected to localhost.
220 (vsFTPd 3.0.3)
Name (localhost:yuito):

ユーザ名とパスワードを入力してログインし、 230 Login successful.が表示されれば無事完了。終了するにはbyeを実行する。

Connected to localhost.
220 (vsFTPd 3.0.3)
Name (localhost:yuito): yuito
331 Please specify the password.
Password:
230 Login successful.
Remote system type is UNIX.
Using binary mode to transfer files.
ftp> bye
221 Goodbye.

ftpクライアントを使用して他コンピュータから接続

講義で使用した経験があり、使いやすかったのでFile Zillaを使用。
File Zillaを起動したら、左上の白いボックスが3つ立っているボタンをクリックしサイトマネージャを開く。
右の一般の欄に情報を入力する。

プロトコル:FTPを選択
ホスト:接続先のIPアドレス
ポート:21番
ユーザとパスワード:Ubuntuのアカウント

20番ポートもFTPで使用するポートだが、実際のデータを転送する際に使用しているポートである。
接続の際に使用されるポートは21番なので、20番ポートにしてしまうと接続できない。

接続 (C)をクリックし、接続開始。
接続が成功すると、右側にUbuntuのディレクトリが表示される。