Windows環境のJulius4.6で特定の単語を認識させる方法


前準備

C:/Julius/dict となるように dict フォルダを作成する。

「読み」ファイルの作成

C:/Julius/dict/test.yomi となるように test.yomi を作成する。
中身は以下のように編集する。([単語] + [Tab] + [ひらがな])

test.yomi
おはよう    おはよう
こんにちは  こんにちわ
こんばんは  こんばんわ
宜しく  よろしく

「音素」ファイルの作成

コマンドプロンプトを管理者で開く。
dict フォルダに移動する。

cd C:\Julius\dict

以下を実行する。

perl C:\Julius\julius-4.6-win32bin\bin\yomi2voca.pl ./test.yomi > ./test.phone

perl のインストール方法はこちらを参考にする。

test.phone が作成され、以下のようになっていればOK。

test.phone
おはよう	o h a y o u
こんにちは	k o N n i ch i w a
こんばんは	k o N b a N w a
宜しく	y o r o sh i k u

「構文」ファイルの作成

C:/Julius/dict/test.grammar となるように test.grammar を作成する。
中身は以下のように編集する。(先ほど作成された test.phone を参照する。)

test.grammar
S : NS_B TEST NS_E
TEST : OHAYOU
TEST : KONNICHIWA
TEST : KONBANWA
TEST : YOROSHIKU

「語彙」ファイルの作成

C:/Julius/dict/test.voca となるように test.voca を作成する。
中身は以下のように編集する。(先ほど作成された test.phone を参照する。)

test.voca
% OHAYOU
おはよう    o h a y o u
% KONNICHIWA
こんにちは  k o N n i ch i w a
% KONBANWA
こんばんは  k o N b a N w a
% TEST : YOROSHIKU
宜しく  y o r o sh i k u
% NS_B
[s] silB
% NS_E
[/s]    silE

「辞書」ファイルの作成

以下を実行する。

perl C:\Julius\julius-4.6-win32bin\bin\mkdfa.pl test

test.dfa、test.term、test.dict、test.dfa.forwardの4ファイルが生成されればOK。

Juliusで実行

chcp 65001
C:\Julius\julius-4.6-win32bin\bin\julius -C C:\Julius\dictation-kit-4.5/am-gmm.jconf -nostrip -gram ./test -input mic

登録した単語を話して反応すればOK。
以上、Windows環境のJulius4.6で特定の単語を認識させる方法でした。

参考にしたページ