Fujitsu Server PRIMERGY TX1330 M2へのCentOS7.4インストール


概要

富士通のサーバマシン PRIMERGY TX1330 M2を購入したものの、CentOS7.4をインストールしようとすると、RAIDコントローラのドライバをインストールするのに一苦労が必要でした。結果的にうまくいきましたので、その手順を下記に示します。

マシン構成

本体:Fujitsu Server PRIMERGY TX1330 M2 (Pentium搭載、ディスクレスモデル)
使用ディスク:東芝 DT01ACA100 1TB アマゾン限定モデル 2台

2台のディスクでRAID 1を構成しました。手順は富士通のサイトでマニュアルを閲覧するなどしてください。

事前準備

RAID コントローラのデバイスドライバを、USBメモリなど、CentOSのインストールメディアとは別のメディアに保存します。

マシンを購入したときに同梱されている2枚のDVDのうち、2枚目の"Management and Serviceability"というDVDの中に入っていますので、そこから下記のファイルをコピーします。(ドライブ文字は適宜読み替えてください)

E:\SVSLinux\RHDUP\RHEL7\rhel7-u3\megasr2\megasr2-18.01.2016.1108.4fts-2.el7.3-000.x86_64

megasr2のほうです。ただのmegasrのほうは不要です。

CentOS7.4 のインストール

前項のUSBメモリは未だ挿入せず、インストールメディアを挿入してからマシンの電源を入れてしばらくすると、おなじみのCentOSのインストール最初の画面が現れます。

Install CentOS 7にカーソルを合わせたら、Tabキーを押して、下記のオプションを追加します。

inst.dd modprobe.blacklist=ahci

=の文字は、日本語キーボードなら^のキー(0の2個となり)ですので、注意。
下図参照。

エンターを押します。

すると、下記のような画面で止まるかと思いますので、ここでUSBメモリを挿入し、rキーを押します。

すると下図のように挿入したメディアが認識されますので、1を選択。

メディア内のファイルが表示されますので、該当するファイルの番号を選択。(不要とか言っておきながら、入れちゃってました…)

するとrpmファイルが表示されますので、1を選択。

[x]のように選択された状態になりますので、続いてcを押して続行。

そして初めのほうの画面に戻ってきますので、cを押すと、通常のCentOSのインストールが再開します。特にエラーなくインストール画面が表示されるはず!

RAID構成したディスクが認識され、ソフトウェアの依存性チェックも問題なければ、万々歳です!

(補足)試行錯誤

web上の記事を探していると、デバイスドライバに関して、「単なるmegasrのほうもインストールする」とか、「megasr2のほうはインストールすると失敗する」というような記事も見かけて、いずれもうまくいかなかったので、混乱しました。

ちなみに、

  • megasr,megasr2両方ともインストールすると、ディスク自体は認識され、GUIのインストール画面までは到達しますが、インストールするソフトウェアの指定で「最小構成」にしても依然性チェックに失敗し、インストールが行えませんでした。
  • megasrのほうだけをインストールすると、GUIのインストール画面に行く前に、エラーで止まってしまいます。