【個人的備忘録】ラズパイをVSCodeでリモートデバッグしてみた


記事の背景

 今までラズパイにVSCodeをインストールして使っていた.しかし,あまりにももっさりするため,PC上のVSCodeからSSHでラズパイに接続してデバッグすることにした.
 ただし,ここでの方法はラズパイ3Bにて成功したことであり,その他のラズパイで動作するとは限らない.またラズパイZeroはCPUのアーキテクチャ的に非対応らしいので,ご理解いただきたい.

目標

ラズパイ起動→PCのVSCodeでラズパイに接続→リモート開発

ができるまで.

環境

  • メインPC

    • Windows10
    • VSCode Insiders(通常版は非対応ゆえ)
  • ラズパイ

    • Raspberry Pi 3B
    • Raspbian Buster
    • Python3.7

手順

ラズパイ側

以下,モニタ・マウス・キーボードを使って設定する.

1. ラズパイにRaspbian Buster をインストールしてセットアップする

色々な方が紹介されていると思うので割愛.

2. ラズパイをPCと同じネットワークに接続する

Wi-Fi接続の場合でいく.

3. ラズパイのIPアドレスを固定する

初期設定では動的IPなので静的IPにする.

以下のコマンドでdhcpcd.confを編集.

sudo nano /etc/dhcpcd.conf

末尾に以下のように記述する.
(your_ip_address)には設定したい固定IPを書く.ほかの機器に割り当てられていないIPアドレスを推奨.

interface wlan0
static ip_address=(your_ip_address)/24

リブートした後,タスクバーを見てしっかりと変更が反映されているか確認.

4. SSHの設定を有効にする

以下のコマンドを実行

sudo raspi-config

5 Interfacing Optionsを選択

p2 SSHを選択し,はいを選択

The SSH server is enabled! 的な表示が出たらターミナルを閉じてよい.

念のため,Rebootする.

sudo reboot

 PC側

1. VSCode Insiders をインストールする

以下のリンクに移動し,Download for Windows をクリック.

ダウンロードされたファイルを開いて,インストーラに従ってインストールする.

2. VSCodeを日本語化する

この設定はお好みで

以下の手順で日本語化する.

左側のExtensions→検索ボックスにjapaneseと入力→Japanese Language Package選択→Install(画像はインストール済みの画面ゆえUninstallとなっている.)

再起動後,日本語になっている.

3. Remote-SSHプラグインをインストール

以下の手順でインストールする.

インストール後,再起動

4. config ファイル編集

すると,右のタブに図のようなマークが追加されているので,クリック.

SSH TARGETSが表示されるので,歯車をクリック

上のconfigファイルを開く

以下のように情報を入力し,保存する.

Host:自由
HostName:さっき固定したIPアドレス
User:ラズパイのユーザID

5. 接続

さっき設定した接続情報が追加されているので,図のアイコンをクリックする.

すると,新しいウィンドウが出てくるので,フォームにラズパイのログインパスワードを入力する.

何度か尋ねられることがあるので,その都度パスワードを入力する.
また,バックエンドでaptやwgetが動いているようなので,Proxy環境で設定している人はプロキシ設定を見直すこと.

成功すると,下図のような画面が出る.

フォルダーを開くでラズパイのフォルダにアクセスできる.

以下はLチカのコードを書いたところ.

実行もしっかりできた.

以上.